プロナビ

Jabraが新型ビデオバー「PanaCast 50 Video Bar System」を発表 仕事はかどるオンライン会議は“PCレス”が鍵になる?(2/3 ページ)

» 2023年09月15日 17時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

PanaCast 50であってPanaCast 50ではない新しいシステム

 PanaCast 50そのものも、発売から現在までファームウェアアップデートにより、バーチャルディレクター、ダイナミックコンポジションなどさまざまな機能が追加されてきたが、今回発表されたPanaCast 50 Video Bar Systemは、全く別のハードウェアだ。

PanaCast 50 Video Bar SystemのPanaCast 50 PanaCast 50 Video Bar SystemにセットされているPanaCast 50のカメラ部分

 というのも、導入やアップデートを容易にするAndroid OSを本体に組み込み、さらに将来の拡張性を担保する多様なインタフェースを装備したからだ。

 搭載しているインタフェースは、4K(3840×2160ピクセル)出力可能なHDMI端子×2、入力用HDMI端子、RJ-45の有線LAN端子、USB Type-A端子×2、BYOD用USB Type-C端子、3.5mmイヤフォン端子だ。

PanaCast 50 PanaCast 50製品の紹介ページに掲載されている内部構造
PanaCast 50 Video Bar Systemのスピーカーの裏側 新製品「PanaCast 50 Video Bar System」のビデオバー本体の裏側。外部インタフェースが増設されているのが分かる

 この新しくなったPanaCast 50に、タッチスクリーンコントローラー「PanaCast Control」(以下、コントローラー)をセットしたものがPanaCast 50 Video Bar Systemである。とはいえ、前述の理由から、手持ちのPanaCast 50をシステムとしてセットアップすることはできないので注意したい。

Jabra PanaCast Control PanaCast 50 Video Bar Systemのタッチスクリーンコントローラー「Jabra PanaCast Control」

 コントローラーには、パッシブ赤外線と人体感知センサー、超音波エミッター、環境型センサーを備える。1つ目のセンサーは、会議室に誰かが入室しただけで画面をオンにし、システムを起動させるため、電源をオンにしたり、画面が表示されるのを待ったりするようなタイムロスなく会議を始めるのに役立つ。

 超音波エミッターは「Zoom Direct Share」をサポートしており、参加者が会議室に持ち込んだ端末の画面共有をワイヤレスで行えるようにする。環境型センサーは、温度/湿度/二酸化炭素を検知し、Zoom Roomsのダッシュボードで環境データをモニタリングできるようにする。会議室内を快適に、またクリーンな状態に保つのに役立つ。

 PanaCast 50 Video Bar Systemのコントローラーから伸びるケーブルは、PoE(Power over Ethernet)ケーブル1本だ。これだけで「複数のケーブルが乱雑で見苦しい」という会議室あるあるの問題が解消され、かなり見た目がスマートになる。

PanaCast Controlの背面 コントローラー背面。伸びているケーブルが1本だけなのでスマートな見た目を保てるし、設置の自由度も高くなっている

 PanaCast 50本体とコントローラーの電源を入れると、同じネットワーク内にあるデバイス同士を探し、自動的にペアリングする。コントローラーで言語選択をした直後、ZoomまたはTeamsで会議を始めるボタンが表示されるので、どちらかを選んで、アカウントにログインすればすぐに会議を始められる。

PanaCast Control画面 初期設定後のコントローラー画面。PanaCast 50 Video Bar Systemでは、TeamsとZoomがプリインストールされている

 デモンストレーションでは、電源を完全に落として初期設定から行っていたが、設定済みであれば、会議室に人が入るだけでシステムが立ち上がるので、実際に行う操作はどの会議プラットフォームにするかを選び、ログインするだけだ。

 オンライン会議システムに接続するのに手間取り、時間通りに始まらないといった悩みを解消できる。また、そもそもビデオバーも込みのシステムでもあるため、ときおり生じる音が聞こえない、拾えないといった問題も解決する。

 Android Open Source Project(AOSP)上に構築されたMicrosoftの新しいプラットフォーム、「マイクロソフト デバイス エコシステム プラットフォーム」を採用したことも特徴的だ。これにより、Microsoftのセキュリティや信頼性、展開の容易さに加え、Androidが持つ多様なハードウェアやソフトウェアのサポート力により、高い拡張性やカスタマイズ性を備えたデバイスになった。また、デバイス管理ツール「Microsoft Intune」への登録も簡単だ。

 高いセキュリティ性能も備えており、改ざんや乗っ取りも防止する。搭載するQualcomm QCS8250 SoC for IoTでマイクロソフト デバイス エコシステム プラットフォームにアップデートがあった際も、対応可能な将来性も担保する。

 発表会に登壇したGNオーディオジャパン エンタープライズ営業部 パートナーセールスビデオセールスマネージャー 橋本史朗氏は、「PanaCast 50がそうだったように、PanaCast 50 Video Bar Systemも、今後、ファームウェアアップデートで新機能を追加する。さらに多彩なインタフェースを備えたことで、カメラを追加するなどの拡張性にも対応している。ぜひとも長く使ってもらいたい」と述べた。

GNオーディオジャパン エンタープライズ営業部 パートナーセールスビデオセールスマネージャー 橋本史朗氏 GNオーディオジャパン エンタープライズ営業部 パートナーセールスビデオセールスマネージャー 橋本史朗氏

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年