「Windows 11 2023 Update(バージョン23H2)」の製品版登場 一般ユーザーにも順次展開

» 2023年11月01日 13時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 Microsoftは10月31日(米国太平洋夏時間)、「Windows 11 2023 Update(バージョン23H2)」の製品版をリリースした。動作要件を満たすWindows 10/11デバイスに対しては、準備ができ次第「Windows Update」を通して配信される。同社のWebサイトからダウンロードできる「インストールアシスタント」「イメージ作成」「ディスクイメージ」も、新バージョンに準拠するものに差し替えられている。

Windows 11 23H2 Windows 11 2023 Update(バージョン23H2)の一般ユーザー向け配信が始まった。Windows Update経由で適用した場合のビルド番号は「22631.2506」となる

Windows 11 2023 Updateの概要

 Windows 11 2023 Updateは、Windows 11にとって2回目となる大型アップデートとなる。ただし、今回は前バージョンである「Windows 11 2022 Update(バージョン22H2)」とコードベースやサービスブランチを共有しているため、OS自体の大きな変更はない。主な新機能や機能改善/修正の内容は、バージョン22H2向けの9月/10月分の累積更新プログラム(プレビュー版)に盛り込まれているものと同様だ。

Copilot in Windows Windows 11 2023 Updateに盛り込まれる機能の1つ「Copilot in Windows」のプレビュー版

バージョンアップの方法

 Windows 11 2023 Updateの動作要件は、オリジナルのWindows 11(バージョン21H2)から変わらない。ただし、一部の機能には追加の動作要件が定められている場合がある。

 既存のWindows 10/11デバイスに対する展開は、インストール済みのバージョンによって挙動が異なる。

Windows 11(バージョン22H2)デバイス

 当初は、ごく限られたシステムに対してWindows Updateのオプション更新として配信される。その後、数週間を掛けて配信対象のシステムを拡大していく予定だ。バージョンアップの手順は以下の通り。

  1. 「設定」を開く
  2. 「Windows Update」を開く
  3. 利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにする(※1)
  4. 「更新プログラムのチェック」をクリック
  5. Windows 11、バージョン 23H2の機能更新プログラム」が出てきたら、「ダウンロードとインストール」をクリック

(※1)状況によっては、追加の更新プログラムのインストールや再起動を求められる場合がある

 直近の更新プログラムが適用されている場合、更新作業は事実上「バージョンの切り替え」だけとなるため、早ければ再起動を含めて数分でバージョンアップが完了する。

 ただし、バージョン23H2において報告されている「既知の問題」の影響を受ける場合、あるいは同バージョンで互換性に問題のあるデバイス/アプリを使っている場合は、アップデートできない(ブロックされる)場合がある。

 Windows Updateを待たずにバージョンアップしたい場合は、最新バージョンのインストールアシスタントまたはインストールメディアを使ってアップデートできるが、Windows Update経由で行う場合よりも多くの時間を要する

アシスタント Windows Update経由でのバージョンができない場合は「Windows 11 インストール アシスタント」の最新バージョンを使うとバージョンアップできる。ただし、Windows Updateを使う場合よりも時間を要する

Windows 11(バージョン21H2)デバイス

 Windows 11の初期バージョンをインストールしているデバイスに対してバージョン23H2を適用する場合は、OS(コンポーネント)の入れ替えが発生する。そのため、バージョン22H2を適用済みのデバイスと比べると、Windows Updateを利用する場合もバージョンアップ作業に時間を要する

 それ以外の注意点は、バージョン22H2をインストールしているデバイスと同様だ。

Windows 10デバイス

 Windows 11の動作要件を満たすWindows 10デバイスでは、Windows Updateを通してインストールできるようになる。方法は初期バージョンから変わりない。

 Windows Updateを待たずにアップグレードしたい場合は、最新バージョンのインストールアシスタントまたはインストールメディアを使ってセットアップを行える。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年05月14日 更新
  1. ミニPCに外付けGPUを接続できる! 約1.2万円のOCuLink拡張ドック「DEG1」、MINISFORUM AI X1で試した (2025年05月12日)
  2. ロープロファイル磁気スイッチ搭載、ELECOM GAMINGの「VK720AL」を試す 次世代ゲーミングキーボードはさらに“低く速く”を目指した (2025年05月14日)
  3. 18型の超大画面とド派手な演出を楽しめるRTX 5090ゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 18 G835」の実力を検証 (2025年05月13日)
  4. 「光より木!」というシック派がじわじわ増加中の自作PCかいわい (2025年05月12日)
  5. NECPCが直販限定の「LAVIE Direct N15 Slim」を発売 Windows 10のサポート終了を視野に、12万円弱の手頃な価格を実現 (2025年05月13日)
  6. PCIe 5.0対応で電力効率に優れたSSD「WD_BLACK SN8100 NVMe SSD」シリーズ登場! 8TBモデルや新型ヒートシンク付きモデルも 発売は6月中旬予定 (2025年05月14日)
  7. ZOTAC、Core i7+RTX 4070 SUPERを搭載したミニデスクトップPC (2025年05月13日)
  8. 合法的な「コンテンツ利用」と「生成AI活用」の実現に向けての第一歩 アドビがクリエイター支援ツールに取り組む理由 (2025年05月13日)
  9. 赤外線リモコンで家電製品をオン/オフできるオーム電機のリモートプラグ新モデル「OCR-RCT01W」を試してみた (2025年05月14日)
  10. EIZO、HDR映像制作に適したカラーマネジメント対応の30.5型4Kディスプレイ (2025年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年