では実際に使ってみよう。接続方法は前述のようにUSB Type-C/HDMI/VGAの3択で、VGAの場合は別途アダプターを装着してVGAケーブルに接続する。
何より圧倒されるのは、そのサイズだ。18.5型ということで、モバイルディスプレイとしては最大級となる本製品は、横幅も約432mmと非常に大きい。テンキーを備えたフルサイズのキーボードの幅にはおよばないものの、テンキーレスのキーボードよりも横幅があり、ノートPCと組み合わせると幅が80cm近くにおよぶのもざらだ。
これに加えて、本製品のカバーと一体型スタンドは前方にはみ出た余白部が広いため、ノートPCの真横に並べる時にやや内側に向けようとすると、ノートPCと干渉してしまいがちだ。ノートPCの真横にぴったり沿うように並べればこうした問題は発生しないが、画面が横に長いぶん、視線移動の距離が長くなりすぎる問題が生じる。この辺りで不便さを感じるならば、後述のデスクトップ用スタンドを用いることも検討した方がよい。
なお本製品の利用には事実上、付属のUSB対応ACアダプターの接続が必須となる。USB Type-Cケーブル1本で利用することも不可能ではないが、その場合は明るさが50%に制限され、斜め方向はもちろんのこと、正面から見ても画面の隅の暗さが目立ってしまう。付属のACアダプターを使って給電すれば、最大50%だった明るさも100%まで上げることができ、斜め方向からの見づらさも解消される。
1つ残念なのが、せっかくUSB Type-Cポートを2基搭載していながら、パススルー充電には対応しないことだ。昨今のUSB Type-Cポートを2基備えたモバイルディスプレイの多くは、充電器をつなぐことでモバイルディスプレイ経由でもノートPCを充電できるパススルー充電機能に対応している。しかし本製品は充電器をつないでも、本製品経由で接続先のノートPCへの給電は行われない。
前述のように、本製品の利用にあたってはUSBのACアダプターを常時接続しておくことになるので、パススルー充電が行えれば電源の取り回しが容易になったはずで、ここは少々もったいないと感じる。次期モデルではサポートされることを期待したい。
続いて、デスクトップスタンドでの利用もチェックしよう。
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