ここからは、PC本体であるNEXTGEAR JG-A7G6Tを見ていこう。
NEXTGEAR デスクトップPCシリーズのボディーはコンパクトなタワー型で、本体サイズは約220(幅)×424(奥行き)×410(高さ)mmと、机の上にも置けるサイズ感だ。左側面はボディー内部が見えるガラスサイドパネルを採用している。
ゲーミングと聞くとやたらに光るイメージがあるが、標準スペックではLEDライトなしのファンとなっており、運用時も落ち着いた印象だ。BTOでは赤/青/マゼンタに光るファンも選択できる(それぞれ+4400円)ので、好みに応じて選ぶといいだろう。
CPUの冷却には、240mmの大型ラジエーターを備えた簡易水冷CPUクーラーを搭載している。十分な冷却性能があるだけでなく、静音性も高い。ゲーミングPCは内部をLEDでカスタマイズして机上に置くことも多いと思うが、そうした場合でもファンノイズに悩むことはなさそうだ。
本機が搭載するCPUは、AMDのRyzen 7 5700Xだ。世代としては1世代前のCPUだが、Zen 3アーキテクチャを採用したアッパーミドルクラスのモデルで8コア16スレッド/3.4GHz(ブースト時4.6GHz)と高い性能を持っている。GeForce RTX 4090などのハイエンドなGPUを組み合わせるのでもなければ、CPUがボトルネックになることはないだろう。
一方のGPUは、GeForce RTX 4060 Ti(グラフィックスメモリは8GB)を装備する。Ada Lovelaceアーキテクチャと、TSMCの4nmプロセスルール導入で電力効率が飛躍的に向上したRTX 40シリーズではエントリークラスとなるが、フルHD(1920×1080ピクセル)〜WQHD(2560×1440ピクセル)解像度で快適にゲームプレイを楽しめる性能を持つ。ゲームタイトルによっては、4K(3840×2160ピクセル)でも十分なプレイ感を得られる。
また動画編集におけるリアルタイムプレビュー/レンダリング/エンコード/写真編集における超解像処理/ノイズ除去など、さまざまな処理を高速化してくれるのも見逃せない。その恩恵は、ゲーム配信でも十分に得られる。
通常はフロント側にあるインタフェースは、床置き時に便利なようにケース天面に配置されている。天面にある端子はUSB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッド出力だ。
バックパネルにはUSB Type-A(USB 2.0)×2、USB 3.0 TypeA×4、USB Type-A(USB 3.1)、USB Type-C(USB 3.1)、マイク入力、ライン入力、ラインアウト、有線LAN(1000BASE-T対応)を備える。
なお、バックパネルにある映像出力は利用しないようキャップが被せられている。残念ながら、無線LANやBluetoothは標準では非搭載だ。もちろん、BTOでWi-Fi 6Eも追加できる(+6380円)ので、予算が許す限り選択するといいだろう。
採用されるマザーボードは、micrtoATX規格のASRock「BS550M PRO4」だった。グラフィックスカードを装着した状態でPCI Express x1とPCI Express x16(x4動作)スロットが利用可能だ。メモリも4基のうち標準で2基空いており、BTOでは最大64GB(32GB×2/16GB×4)まで選べる。
ストレージはPCI Express接続の512GB M.2 SSDが、グラフィックスカードの下に配置されている。BTOでは最大2TBのSSDまで搭載でき、USB接続の外付けSSDやHDDも選べる。なお、3.5インチの拡張ベイは省かれているが、右側面のパネルを外すと2基の2.5インチベイが空いており、手持ちのSSDやHDDを取り付けることもできる。
最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを確認しよう。
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