34型ウルトラワイド液晶やヘッドセットも付属! 「NEXTGEAR JG-A7G6T」の限定セットモデルを試して分かったこと(2/3 ページ)

» 2023年11月17日 13時30分 公開
[山本竜也ITmedia]

コンパクトなボディーのNEXTGEAR JG-A7G6T

 ここからは、PC本体であるNEXTGEAR JG-A7G6Tを見ていこう。

 NEXTGEAR デスクトップPCシリーズのボディーはコンパクトなタワー型で、本体サイズは約220(幅)×424(奥行き)×410(高さ)mmと、机の上にも置けるサイズ感だ。左側面はボディー内部が見えるガラスサイドパネルを採用している。

 ゲーミングと聞くとやたらに光るイメージがあるが、標準スペックではLEDライトなしのファンとなっており、運用時も落ち着いた印象だ。BTOでは赤/青/マゼンタに光るファンも選択できる(それぞれ+4400円)ので、好みに応じて選ぶといいだろう。

NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen NEXTGEAR JG-A7G6T。左側はガラスパネルになっており、内部を確認できる(左)。右はガラスパネルを取ったところ
NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen BTOでは赤/青/マゼンタに光るファン(単色)も選べる

 CPUの冷却には、240mmの大型ラジエーターを備えた簡易水冷CPUクーラーを搭載している。十分な冷却性能があるだけでなく、静音性も高い。ゲーミングPCは内部をLEDでカスタマイズして机上に置くことも多いと思うが、そうした場合でもファンノイズに悩むことはなさそうだ。

 本機が搭載するCPUは、AMDのRyzen 7 5700Xだ。世代としては1世代前のCPUだが、Zen 3アーキテクチャを採用したアッパーミドルクラスのモデルで8コア16スレッド/3.4GHz(ブースト時4.6GHz)と高い性能を持っている。GeForce RTX 4090などのハイエンドなGPUを組み合わせるのでもなければ、CPUがボトルネックになることはないだろう。

 一方のGPUは、GeForce RTX 4060 Ti(グラフィックスメモリは8GB)を装備する。Ada Lovelaceアーキテクチャと、TSMCの4nmプロセスルール導入で電力効率が飛躍的に向上したRTX 40シリーズではエントリークラスとなるが、フルHD(1920×1080ピクセル)〜WQHD(2560×1440ピクセル)解像度で快適にゲームプレイを楽しめる性能を持つ。ゲームタイトルによっては、4K(3840×2160ピクセル)でも十分なプレイ感を得られる。

 また動画編集におけるリアルタイムプレビュー/レンダリング/エンコード/写真編集における超解像処理/ノイズ除去など、さまざまな処理を高速化してくれるのも見逃せない。その恩恵は、ゲーム配信でも十分に得られる。

NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen 評価機には、2連ファンを備えたASUS JAPAN製のグラフィックスカードが採用されていた
NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen NEXTGEAR JG-A7G6Tは簡易水冷クーラーだが、下位モデルのNEXTGEAR JG-A5G60は空冷ファンを搭載している
NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen 天面と底面には、ホコリの侵入を防ぐマグネット式のメッシュフィルターがあり、簡単に着脱して清掃できる

 通常はフロント側にあるインタフェースは、床置き時に便利なようにケース天面に配置されている。天面にある端子はUSB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッド出力だ。

NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen フロントのインタフェースは天面に配置されている

 バックパネルにはUSB Type-A(USB 2.0)×2、USB 3.0 TypeA×4、USB Type-A(USB 3.1)、USB Type-C(USB 3.1)、マイク入力、ライン入力、ラインアウト、有線LAN(1000BASE-T対応)を備える。

 なお、バックパネルにある映像出力は利用しないようキャップが被せられている。残念ながら、無線LANやBluetoothは標準では非搭載だ。もちろん、BTOでWi-Fi 6Eも追加できる(+6380円)ので、予算が許す限り選択するといいだろう。

NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen NEXTGEARデスクトップPCシリーズ共通のコンパクトなケースを採用する。これはSNS(現X、旧Twitter)で2度にわたってアンケートを実施し、ユーザーの声を反映させたケースで前面にNEXTGEARのロゴと吸気口がある(左)。背面にも排気ファンが用意されている(右)
NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen 電源ユニットは底面側にある。標準で750W、BTOでは850Wまで選択可能だ

 採用されるマザーボードは、micrtoATX規格のASRock「BS550M PRO4」だった。グラフィックスカードを装着した状態でPCI Express x1とPCI Express x16(x4動作)スロットが利用可能だ。メモリも4基のうち標準で2基空いており、BTOでは最大64GB(32GB×2/16GB×4)まで選べる。

 ストレージはPCI Express接続の512GB M.2 SSDが、グラフィックスカードの下に配置されている。BTOでは最大2TBのSSDまで搭載でき、USB接続の外付けSSDやHDDも選べる。なお、3.5インチの拡張ベイは省かれているが、右側面のパネルを外すと2基の2.5インチベイが空いており、手持ちのSSDやHDDを取り付けることもできる。

NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen 評価機には、PCIe 3.0 x4接続のKingston製SSD「OM8PDP3512B-A01」が採用されていた
NEXTGEAR JG-A7G6Tウルトラワイド5点セット マウスコンピューター 34型 Ryzen 右側面のパネルを外すと、2基の2.5インチベイにアクセス可能だ

 最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを確認しよう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  5. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  6. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. マウス、モバイルRyzenを搭載した小型デスクトップPC「mouse CA」シリーズを発売 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー