本田技研「生成AIを活用しない方がビジネス上のリスク」──日本MSはAzure導入“4倍増”で法人向け生成AIに手応え(3/4 ページ)

» 2023年12月14日 14時33分 公開
[笠原一輝ITmedia]

Copilot for Microsoft 365を本田技研工業が採用 「生成AIを活用しない方がビジネス上のリスク」と経営層

 続いて登壇した日本マイクロソフトの岡嵜禎氏(執行役員 常務 クラウド&AIソリューション 事業本部長)は、具体的なMicrosoftのAIソリューションに関して説明した。冒頭で岡嵜氏は「MicrosoftはCopilotの会社になるというのが、Igniteで打ち出されたメッセージだ」と説明し、MicrosoftがCopilotを中心としたAIをさまざまなレイヤーで提供していく企業になっていく方針であることを強調した。

photo 日本マイクロソフトの岡嵜禎氏(執行役員 常務 クラウド&AIソリューション 事業本部長)
photo MicrosoftはCopilotの会社になっていくというのがIgniteでのメッセージ
photo Copilotを軸にさまざまな付加価値を提供していく

 イベントでは、Copilot for Microsoftのアーリープログラムに参加した事例企業として本田技研工業の河合泰郎氏(執行職 デジタル統括部長)が登壇した。同社がCopilot for Microsoftを活用することに決めた理由について次のように説明している。

 「生成AIに関してはいきなり大衆化したこともあり、経営陣にも『出遅れるとそれが自社にとってリスクになる』という認識があって導入に積極的だった。Copilot for Microsoft 365に関しては、日々の業務を変えていくAIと位置付けており、ビジネスのスピードを上げていくAIとして導入している」(河合氏)

photo 日本マイクロソフトの岡嵜禎氏(執行役員 常務 クラウド&AIソリューション 事業本部長)(写真=左)と本田技研工業の河合泰郎氏(執行職 デジタル統括部長)(写真=右)

ローコードで生成AIアプリを構築できる「Copilot Studio」、コードをバリバリ書ける「Azure AI Studio」

 岡嵜氏は続いてAzure AI ServiceやAzure OpenAI Serviceのような、MicrosoftがAzureブランドで提供しているパブリッククラウドサービスを利用して、顧客自身が自社の業務やサービスについて最適化していく生成AI、言ってみれば顧客のビジネスに特化したテーラーメイドのCopilotを作っていく構築環境に関しても説明を行った。

photo Copilotを顧客向けにカスタマイズしていく2つのツール、ローコード/ノーコードのMicrosoft Copilot StudioとAzure AI Studio

 岡嵜氏によれば、Microsoftはそうした生成AIアプリケーションを構築する環境に関して、大きく分けてMicrosoftは2種類のツールを提供しているという。

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