日本エイサーが発売した16型ノートPC「Swift Edge 16」は、16型という比較的大きな画面を備えつつ、約1.23kgという軽量設計を実現したことが特徴だ。AMDの現行APU「Ryzen 7 7040Uシリーズ」を搭載していることでも注目を集めている。
今回、本機の「Ryzen 7 7840U/512GB SSD/ブラック」構成をAMDから借用できたので、その実力をチェックしていく。
今回レビューで使った機材は米国向けモデルです。キーボードの配列(米国英語配列)が日本向けモデルとは異なりますので、ご了承ください(日本向けモデルは日本語配列のキーボードを搭載しています)。
今回レビューする機材は、Swift Edge 16の米国仕様モデルだ。主なスペックは以下の通りとなる。
今回レビューするのは、Ryzen AIを備えるRyzen 7 7840Uを搭載する構成で、日本向けモデルでは「SFE16-43-A76Y/KF」(Office 2021 Home and Businessのライセンス付き)と同スペックだ。税込み実売価格は20万2000円となる。
先述の通り、本機は16型有機ELディスプレイを搭載している。パネルの解像度は3200×2000ピクセル(アスペクト比16:10)で、VESAの「DisplayHDR TrueBlack 500」認証を取得している。リフレッシュレートは最大120Hz、応答速度は最短で約0.2秒と、動きの激しい動画の視聴やゲーミング用途にも対応できるスペックだ。
有機ELを採用しているということもあり、発色は鮮やかでコントラストにもメリハリがある。DCI-P3の色域を100%カバーしているため、しっかりと色味を確認しながら写真や動画の編集作業を行える。
ただし、パネルの表面はグレア(光沢)処理されているため、反射や映り込みは気になる。鮮やかさとのトレードオフとはなるが、可能であれば実物を見て反射を許容できるか確認したい。
画面が大きいこともあり、ボディーも約357.6(幅)×245.9(奥行き)×12.95(厚さ)mmと大柄だ。ただし、厚みは13mmを切っており、画面サイズの割に薄い。
ボディーはマグネシウムとアルミニウムの合金でできており、高級感はしっかりとある。大きめな本体を生かして、キーボードはテンキー付きだ。
画面が大きいということは重量もある……と思いきや、本体の公称重量は約1.23kgと、下手なモバイルPCよりも軽量設計となっている。実測でも1232gと、16型ノートPCとは思えないほどに軽い。実際に持つと「うわっ、軽い!」と驚いてしまうだろう。バッグのサイズとの相談になるが、持ち運びもそれほど苦にならない。
ただ、薄くて軽いせいか、剛性感はあまりないように思える。ディスプレイを開く際に、たわむような感覚が気になった。
キーボードはテンキー付きとなる。昨今のAcer製ノートPCと同様、キーボードの言語を問わず共通のフレームを使う設計となっており、今回レビューする米国英語配列の場合、右Shiftキーが少し長めで、Enterキー部分も2分割された若干不自然な形となっている本機は薄型/軽量設計ながら、インタフェース類も充実している。
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