中国ONE-NETBOOK Technologyの「ONEXFLY」は、最新のAPU「Ryzen 7 7840U」を搭載する軽量設計のポータブルゲーミングPCだ。日本ではテックワンが国内代理店として取り扱っており、同社のECサイトでの販売価格は、1TBストレージモデルが14万9800円、2TBストレージモデルが15万9800円となる。
今回、テックワンから1TBストレージモデルのオブシディアンブラックを借用できたので、その実力をチェックしていきたい。
先述の通り、今回レビューするONEXFLYは1TBストレージモデルだ。現在国内で販売されているONEXFLYは、ストレージの容量とボディーカラーの異なる4種類が販売されており、その他の仕様は4機種で共通となっている。
主な仕様は以下の通りだ。
ONEXFLYの本体サイズは約263.6(幅)×98.25(奥行き)×22.6(高さ)mmで、重量は公称で約590gとなっている。実測でも589.5gとしっかりと600gを切っており、実際に持ってみると“軽さ”を実感できる。
ボディーカラーはオブシディアンブラックとスノーホワイトの2種類が用意されているが、いずれも武蔵塗料の抗菌塗料によるコーティングが施されており、手に汗握ってプレイするようなデバイスとしても安心感がある。
ディスプレイは10点マルチタッチ対応の7型IPS液晶を搭載。パネル解像度はフルHDで、画面サイズが小さいため画素密度は315ppiと高くなっている。ゲームプレイを意識してか、対応リフレッシュレートも最大120Hzと高めだ。
本体にはパッド(ゲームコントローラー)が統合されている。本体左側には左ジョイスティック、十字キー、バックボタン、ホームボタンを、右側にはABXYボタン、右ジョイスティック、スタートボタン、ターボボタン、キーボード呼び出しボタンを、上部に電源ボタン、ボリュームボタン、左右バンパーボタンと左右トリガーボタン、カスタマイズ可能なM1/M2ボタンを備えている。基本的にはMicrosoftの「Xbox ワイヤレスコントローラー」に準拠しつつ、幾つかの独自ボタンを追加したようなイメージだ。
カスタマイズ可能なM1/M2ボタンは左右のトリガーボタンの内側に配置され、押しやすさと「誤爆」のしにくさを両立している。背面にこういったボタンがある場合、持ち方によっては結構な頻度で誤爆してしまい、結局無効化してしまう(≒活用しきれない)ことも多々あったのだが、少なくともONEXFLYではそのような心配をしなくとも済む。
ホームボタンは、他のボタンと組み合わせることでRGBライティングの効果やカラーの切り替え、ライティング自体のオン/オフ、振動のオン/オフ、スクリーンショット、タスクマネージャー起動……など、多彩な機能を呼び出せる。ボタン操作のみである程度の設定や機能を使えるのは便利だ。
グリップ部分はエルゴノミクスデザインを採用し、長時間のプレイでも疲れにくくなっている。裏表ともに滑り止め加工が施されていて、しっかりとしたホールド感もある。本体の重量が比較的軽量なのも相まって、バッテリーが尽きるまで快適にゲームを楽しめた。
続けて、インタフェース類や専用ランチャーアプリをチェックしていく。
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