「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」は実に頼もしいアップグレードがなされたモデルだ 別の部分で悩ましい課題も(2/3 ページ)

» 2024年01月23日 23時00分 公開
[迎悟ITmedia]

ベンチマークテストで実力をチェック!

 ここからはGeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力をベンチマークテストを通してチェックしていこう。

 機材調達の都合で、今回は「Core i7-12700F」(Pコア8基16スレッド+Eコア4基4スレッド)を搭載する自作PCでテストを実施した。グラフィックスドライバーはテスト版の「バージョン551.15(Game Ready)」を利用している。

 スコアの比較用として、先日実施した「GeForce RTX 4070 SUPER」と、2023年に実施した「GeForce RTX 4070 Ti」のテスト結果も掲載する(GeForce RTX 4070 Tiの結果は一部を除く)。ただし、システム構成が一部異なるため、あくまでも参考値として捉えてもらえると幸いだ。

ベンチマークテストの環境 ベンチマークテストの環境
GPU-Z GPU-Zで確認した本グラフィックスカード(GPU)の情報

3DMark

 まず、3Dグラフィックスのパフォーマンスをチェックする「3DMark」の結果を見てみよう。今回はDirectX 11ベースの「Fire Strikeシリーズ」、DirectX 12ベースの「Time Spyシリーズ」を用意されている全ての解像度で試験しつつ、RT性能をチェックする「Port Royal」のテストも実施した。総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike(DirectX 11/フルHD)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:3万8869ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:3万8285ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:3万5720ポイント
  • Fire Strike Ultra(DirectX 11/4K)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万4302ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万3705ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万2407ポイント
  • Time Spy(DirectX 12/WQHD)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:2万2165ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:2万1811ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万9942ポイント
  • Time Spy Extreme(DirectX 12/4K)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万818ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万940ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:9435ポイント
  • Port Royal
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万5444ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万4037ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万2911ポイント

 いずれのテストでも、順当にGeForce RTX 4070 Ti SUPERが一番良いスコアを記録した。GeForce RTX 4070 Tiと比べた場合のスコア差が10%未満となっているのは、CPUの違いに起因する部分がありそうだ。

 一例として、Time Spy Extremeにおける「CPUスコア」と「GPUスコア」を見比べると、意外とCPUが総合スコアを左右するものだということが分かる。

  • Core i7-12700F+GeForce RTX 4070 Ti SUPER(今回の構成)
    • CPUスコア:7389ポイント
    • GPUスコア:1万1784ポイント
  • Core i9-13900K+GeForce RTX 4070 Ti(以前のテスト)
    • CPUスコア:1万1279ポイント
    • GPUスコア:1万883ポイント

 それでもほとんどのテストでGeForce RTX 4070 Ti SUPERのスコアが上回っているのは、それだけパフォーマンスが向上している裏付けといえるだろう。

3DMark 3DMarkの結果

FF14/FF15ベンチマーク

 続いて、実際のゲームタイトルをベースとするベンチマークテストアプリを使ってパフォーマンスをチェックしてみよう。

 まず、少し軽めの「ファイナルファンタジーXIV : 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を最高画質のプリセットでフルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でスコアを測った。結果は以下の通りだ。

  • フルHD(1920×1080ピクセル)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:3万678ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:3万2826ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:2万8726ポイント
  • WQHD(2560×1440ピクセル)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:2万7062ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:2万7699ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:2万4482ポイント
  • 4K(3840×2160ピクセル)
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万8012ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万6393ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万5118ポイント

 4K解像度以外では、GeForce RTX 4070 Ti SUPERがGeForce RTX 4070 Tiに劣る結果になった。これは先の3DMarkでも見られたCPUのボトルネックが原因と思われる。

 FF14ベンチマークでは、GPUはもちろんのことCPUの性能も重要だ。フルHDやWQHDといった“軽い”解像度では、そのボトルネックが如実に表れてしまったようだ。

 一方、4K解像度ではGeForce RTX 4070 Ti SUPERが最も好成績となった。ある一定の重さ以上になると、今後はGPUの余裕がスコアとして“見えやすい”のだろう。

FF14ベンチマーク FF14ベンチマーク

 続けて、システムへの負荷がやや大きい「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」の高画質設定も合わせて実行してみよう。解像度はFF14ベンチマークと同じくフルHD/WQHD/4Kの3つで行っている。結果は以下の通りだ。

  • フルHD
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:2万63ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万9815ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万8842ポイント
  • WQHD
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万6792ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:1万5484ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:1万4824ポイント
  • 4K
    • GeForce RTX 4070 Ti SUPER:1万192ポイント
    • GeForce RTX 4070 Ti:9038ポイント
    • GeForce RTX 4070 SUPER:8522ポイント

 FF14ベンチマークとは異なり、全ての解像度でGeForce RTX 4070 Ti SUPERがトップとなった。スコア差の傾向は、3DMarkのテスト結果に近い。特にGPUを酷使するシーンでは、GeForce RTX 4070 Ti SUPERの地力がしっかりと結果に反映されている。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマーク

 より負荷の重いゲームや、クリエイター向けアプリのパフォーマンスもチェックしていこう。

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