ゲーミングPCのLegionシリーズ(ハイエンド/ミドルレンジ)およびLOQシリーズ(ミドルレンジ/エントリー)も、最新の2024年モデルは「Gen 9(第9世代)」と位置付けられている。デスクトップモデルについては特に発表はなく、今回はノートPCの新モデルがリリースされている。
CPUはいずれも「Core HXプロセッサ(第14世代)」を選択可能で、一部モデルでは最新冷却システム「Coldfront Hyperchamber」によって静音性と放熱性能が向上した。外部GPUはGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズが基本だが、LOQシリーズの一部には価格を抑える観点から「GeForce RTX 30 Laptop GPUシリーズ」を搭載する。
多くのモデルでは、ディスプレイパネルが複数用意されている。ゲーミングモデルらしく、リフレッシュレートは少なくとも最大144Hzと高速で、全構成において表示同期技術「NVIDIA G-SYNC」をサポートする。
この他、独自のAIチップ「Lenovo LA AI chip」を活用して、システムの動作を自動で最適化する「Legion AI Engine+」も多くのモデルに搭載している。
「Legion 5i(Gen 9)」は、PCゲーミングの初心者と中級者を“橋渡し”する16型ゲーミングノートPCだ。 CPUは第13世代または第14世代のCore HXプロセッサで、最上位のCore i9-14900HXを搭載する構成も用意されている。外部GPUは最上位構成でGeForce RTX 4070 Laptop GPUとなる。
ディスプレイは2560×1600ピクセルのIPS液晶で、最大165Hz駆動のパネルと最大240Hz駆動のパネルを選べる。
日本では1月に発売済みで、最小構成の直販価格は15万7190円(CTOモデルの場合)となる。
「Legion 7i(Gen 9)」はLegion 5i(Gen 9)の上位モデルで、CPUはCore HXプロセッサ(第14世代)のみを選択できる。外部GPUは最上位構成でGeForce RTX 4070 Laptop GPUとなる。
ディスプレイは16型IPS液晶で、パネル解像度は2560×1400ピクセル(最大240Hz駆動)か3200×2000ピクセル(最大165Hz駆動)から選べる。
日本では2月に発売済みで、最小構成の直販価格は22万4620円(CTOモデルの場合)となる。
「Legion 9i(Gen 9)」はLegion 7i(Gen 9)の上位モデルで、非Proモデルとしては最上位に位置付けられる。7iとの大きな違いは、Coldfrontにおいて部分的に液冷機構を導入したことだ。これにより、CPUや外部GPUが発熱が高くなった際の動作クロックの安定性が増している。
CPUはCore i9-14900HXのみとなり、最上位構成の外部GPUはGeForce RTX 4090 Laptop GPUとなる。ボディーカラーは専用の「カーボンブラック」だ。
なお、本機の日本発売は未定となっている。
次のページでは、パフォーマンス重視でプロ用途での利用も想定した「Legion Proシリーズ」と、エントリークラスのLOQシリーズの新モデルを紹介する。
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