今回のテストでは最も過酷な状況となる、室内での8K/30fps撮影です。三脚に据え置いた状態のため、歩きや乗り物の車載動画のように風が当たることはありません。センサーが発した熱を本体内に抱え込んだまま、一体何分間の撮影ができるのでしょうか。結果は連続で50分22秒でした。
なお室内気温は22度でした。夏場の暑い時期や、冬の冷えた環境ではまた結果が異なると考えられるため、参考スコアとして捉えてください。
いったん冷えてから再起動すると、「異常を検出しました。カメラは前回使用中にオーバーヒートのため自動的にシャットダウンしました」というメッセージが表示されます。バッテリー消費は33%でした。
撮影中は手で触れられないほど熱くなっており、冷却ファンなどを持たない自然冷却構造の小型高画素カメラの過酷さを感じましたが、今回の撮影時間については、個人的にはかなり好印象です。正直、30分も録画し続けられないのではと想定していました。
ただ何かしらのトラブルでしょうか。発熱した状態でも手持ちしやすくなる本体カバーをつけた状態で室内での8K/30fps撮影を行ったときはファイルの保存がされていませんでした。通常状態よりも熱がこもりやすく、シャットダウン中の処理がうまくいかなかったケースが考えられます。
続いてテラスでの撮影に挑みます。風のおかげかバッテリーを使い切ることができましたが、録画時間は連続で75分13秒でした。
バッテリーの33%分を使って約50分撮影できた室内環境と比較して、バッテリーの減りが早いのではないかと感じます。風があたっている環境であっても、本体の熱が高いと、バッテリー消費が指数関数的に進みやすいと考えられます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.