8K/30fpsで撮影できる「Insta360 X4」は想像以上のデキ 気になる発熱と録画可能時間を検証してみたら(3/6 ページ)

» 2024年04月26日 12時00分 公開
[武者良太ITmedia]
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8K/30fps 風なし(屋内撮影)では50分22秒

 今回のテストでは最も過酷な状況となる、室内での8K/30fps撮影です。三脚に据え置いた状態のため、歩きや乗り物の車載動画のように風が当たることはありません。センサーが発した熱を本体内に抱え込んだまま、一体何分間の撮影ができるのでしょうか。結果は連続で50分22秒でした。

 なお室内気温は22度でした。夏場の暑い時期や、冬の冷えた環境ではまた結果が異なると考えられるため、参考スコアとして捉えてください。

photo 8K/30fps 風なし(屋内撮影)のテスト風景
photo 8K/30fps 風なし(屋内撮影)のファイル情報

 いったん冷えてから再起動すると、「異常を検出しました。カメラは前回使用中にオーバーヒートのため自動的にシャットダウンしました」というメッセージが表示されます。バッテリー消費は33%でした。

 撮影中は手で触れられないほど熱くなっており、冷却ファンなどを持たない自然冷却構造の小型高画素カメラの過酷さを感じましたが、今回の撮影時間については、個人的にはかなり好印象です。正直、30分も録画し続けられないのではと想定していました。

 ただ何かしらのトラブルでしょうか。発熱した状態でも手持ちしやすくなる本体カバーをつけた状態で室内での8K/30fps撮影を行ったときはファイルの保存がされていませんでした。通常状態よりも熱がこもりやすく、シャットダウン中の処理がうまくいかなかったケースが考えられます。

photo 8K/30fps 風なし(屋内撮影)の場合、熱で電源が落ちた時点でバッテリーを33%消費していました
photo 熱が電源が落ちてから再起動すると、メッセージが表示されます。熱暴走などではなく、意図的に電源を落としたことが分かります

8K/30fps 風あり(テラス撮影)では75分13秒

 続いてテラスでの撮影に挑みます。風のおかげかバッテリーを使い切ることができましたが、録画時間は連続で75分13秒でした。

 バッテリーの33%分を使って約50分撮影できた室内環境と比較して、バッテリーの減りが早いのではないかと感じます。風があたっている環境であっても、本体の熱が高いと、バッテリー消費が指数関数的に進みやすいと考えられます。

photo 8K/30fps 風あり(テラス撮影)のテスト風景
photo 8K/30fps 風あり(テラス撮影)のファイル情報

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