インテルは6月6日、AI(人工知能)の利活用に関するセミナーイベント「Intel AI Summit Japan」を開催した。このイベントではデータセンター/HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けCPU「Xeon 6プロセッサ」など、同社が持つAIポートフォリオについて紹介された。
このイベントでは、推論に特化したNPUを搭載する「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」を備える「AI PC」が一挙に展示された。中には店頭ではなかなかお目に掛かれないものもあったので、この記事で紹介する。
Intel AI Summmitは「Bring AI Everywhere」をテーマに世界の主要都市で順次開催されている。日本では6月6日、東京ミッドタウンで開催された
イベントでは、インテルのAIに関する取り組みが紹介された。写真はAIアクセラレーター「Gaudi(ガウディ)」の利活用に関する講演の様子
インテルのAIに関するポートフォリオ(ハードウェア)も一挙に展示された
会場にあるCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)を搭載されるPCの多くでは、NPU/CPU/GPUのいずれか(あるいは複数)を使ってAI処理を行うアプリをデモンストレーションしていた。いわゆる「LLM(大規模言語モデル)」を動作させるものもあれば、ジェスチャーや動画の動態検知にAIを利用するものなど、その使い所はアプリによってさまざまだった。
来場客の“幅”が広かったせいか、驚くポイントが人によって異なっていたのも印象的だ。NPUを搭載するCPUが普及することで、アプリにおけるAIの利活用は広がる――そんな予感がした。
ASUS JAPANの「Zenbook DUO」(左)では手の動きをAIでリアルタイム検知することで動画再生アプリの制御うを行うデモンストレーション、Dynabookの「dynabook R9/X」では、LLMをオンデバイスで動作させるデモンストレーションが行われていた
ユニットコムの「iiyama STYLE 14」(左)とパナソニック コネクトの「Let's note FV5」でも同じデモが披露されていた
LGエレクトロニクスジャパンの「LG gram 16」(左)とユニットコムの「iiyama SENSE 16」(右)では、画像編集アプリでの被写体検知にAIを利用するデモンストレーションが行われた
MSIの「Stealth 14 AI Studio」(左)とASUS JAPANの「Zenbook 14 OLED」(右)では、動画編集にAIを利用するデモ展示が行われていた。先の画像編集アプリもそうだが、映像回りを取り扱うアプリではAIの活用が進んでいるので、デモ展示も厚めな印象だ
デル・テクノロジーズの「Inspiron 13」(左)、日本HPの「EliteBook 830 G11」(中央)、レノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」(右)では、Core Ultraプロセッサを使ったセキュリティ脅威検出のデモンストレーションが行われていた。処理をNPUにオフロードすることで、CPUやGPUのリソースを使わずに脅威検出ができるのだという
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