後半戦は、液晶ディスプレイやSSDなど、メインボード以外の“大物”の取り付けが続く。ケーブルも幾つか装着することになる。
液晶ディスプレイのケーブルは、前半に取り付けたケーブル類と比べると大きく、取り付けやすいように見える。しかし、フレキシブルケーブルと同様に、真っすぐ差し込むのが意外と難しい。カメラのケーブルも同様で、やはり真っすぐ差し込むのが簡単ではない。
世の中、簡単そうに見えることほど意外と難しい――ある意味で、社会勉強になる。
2つのコネクターをつないだら、ケーブルの整理を行った上でヒンジのネジ止めと、底面上方の足(滑り止め)の取り付けを行う。
何気ない作業に思えるが、ケーブルの整理が意外と大変だった。恐らく、ここは指の小さい子どもの方が有利だと思われる。
組み立ても、いよいよ終盤。SSDやバッテリーを取り付けて、Dカバー(底面カバー)を取り付ければ完成……なのだが、ここからが“真の”クライマックスとなる。
SSDの取り付けは、簡単なように見える。しかし、SSDモジュールを奥までうまく差し込めなかったり、差し込めたと思ったら浮いてネジ止めできなかったりと、意外な悪戦苦闘ポイントだ。
バッテリーについては、選んだモデルによって容量が異なる。当然、物理的なサイズも違うが、ネジ止めの位置が異なるだけで、止めるネジの数(4カ所)に変わりはない。外れにくくするために、コネクターは結構固めで、その固さに苦戦する子どもが多いようだった。
最後にDカバーを取り付ける……のだが、筆者的に一番焦ったのがこの作業だ。理由は2つある。
1つは、2022年にLIFEBOOK WU2/F3の組み立てを体験した際に、Dカバーのネジを1カ所“切って”しまったトラウマである。力みすぎた結果なのだが、結論からいうとここは問題なくクリアできた。前回の反省を生かした結果ともいえる。
もう1つは想定外だったのだが、Dカバーにあるコネクターの取り付けが難しいことである。2022年のWU-X/F3はDカバーに何も部品は取り付けられていなかったのだが、今回組み立てたWU-X/F3はDカバーにスピーカーが取り付けられており、そのケーブルの結線が必要なのだ。
「ケーブルをつなぐのなんて、もう慣れたでしょ?」と思うかもしれないが、ケーブルの長さが(筆者としては)超ギリギリで、ケーブルがピンと張ってしまい、コネクターになかなかうまくはめられなかった。
深呼吸をして、何とかはめることができたものの、再び“最後の最後”で焦ってしまった。
他の参加者はどうかというと、Dカバーを固定するネジを締めきることに苦戦していた。というのも、本機のDカバーは2種類のネジ(小型×10+大型×2)で締めるのだが、大型ネジを規定の箇所まで締めきるのに意外と力が必要で、一部の子どもは締め切れなかったのだ。
Dカバーを取り付けたら、司会の指示に従ってACアダプターを取り付けて、電源を入れて動作をチェックする。
今回は、教室に参加したメディアを含む全てのグループが問題なく起動した。これで、組み立ては完了だ。
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