未来を創る「子どもとプログラミング教育」

世界最軽量のPCをみんなで作る! 島根富士通の「富士通FMVパソコン組み立て教室」を体験してきた(2/5 ページ)

» 2024年08月26日 16時00分 公開
[井上翔ITmedia]

「258点を13分」vs「43点を90分」

 参加者は集合したら、組み立て教室の会場に移動する。

 会場には机が並べられている。机の上にはエプロン、各種工具、ねじキット、ドライバー、ネジ締め練習キット、小物部品と作業確認用のタブレットPCなど、組み立てに必要なパーツ類があらかじめ用意されていた。ネジ締めに使われるドライバーは「大」「小」2種類が用意されており、大きなドライバーについては握り手のサイズが異なる「子ども用」「大人用」が用意されている。この辺は、2022年のイベントと変わりない。

 変わったポイントとしては、それぞれの机に島根富士通の「匠(たくみ)」が1人ずつ付いて、作業のチェックや手伝いをしてくれることが挙げられる(2022年は「呼び出し」式だった)。困ったことがあったら、すぐに聞けばいい。タブレットPCは、純粋に作業手順を確認するためのツールとなる。

机上 教室には机が並べられており、作業に必要な工具類と小物パーツがあらかじめセットされている。大きなパーツ類は、この後運ばれてくる
匠が手伝ってくれる 今回は、島根富士通の「匠」こと、同社の組み立てラインで従事しているスタッフがマンツーマンで作業の見守りや手伝いをしてくれる

 今回組み立てる2モデルには、258点の部品が使われている。島根富士通の匠(工員)は、これを1台当たり約13分で組み立てるのだという。教室では工程をデフォルメ(簡素化)して休憩を挟みつつ、43点の部品を約90分で組み立てることになる。

 デフォルメなしで13分で組み立てる匠に対し、組み立てに参加する親子はデフォルメして90分――それだけでも匠がいかにスゴいのかが分かる。

 ちなみに今回は、PC USER(筆者)を含む在京メディア3社も一緒に組み立て体験を行う。組み立てつつ取材ということになる。結構大変かもしれない……。

筆者 筆者も親子20組と一緒に組み立て体験に参加した。組み立てながら取材するのである

 教室の開始に当たり、FCCLの大隈健史社長があいさつに立った。

 大隈社長は「島根富士通は、日本にあるPCを作っている工場の中では一番大きくて、一番進んでいる工場だと自負しています。そこに皆さんをお迎えして、一緒にPCを作る体験をしていただいて『PCがどのように作られているのか?』ということを知っていただくことは、非常にうれしいことです。県外からいらっしゃった方も多いと思いますが、(イベントを通して)島根や島根富士通を感じていただいて、ひと夏の思い出にしていただければと思います」と語った。

 なお今回、大隈社長はFCCLの浜辺舞鈴さんと一緒に組み立て体験に参加した。浜辺さんは4月に入社したばかりの新入社員で、もの作りのDNAをあらゆる従業員に知ってもらう一環として、このような形になったようだ。

大隈社長 あいさつに立つ大隈社長
浜辺さん FCCLからは、新入社員の浜辺舞鈴さんが組み立て体験に参加した。大隈社長は、浜辺さんと一緒に作業を行う形で参加している

部品を受け取り、ネジ回しの練習

 机上にある部品は、作業工程で使う“小物”だ。主要な大型部品は箱に入れられた、「AGV(無人搬送車)」によって会場に運び入れられた。

 このAGVは島根富士通の工場内で実際に使われているもので、パッケージ(箱)や部材などの運搬に使われている。例年通り、イベントのために「石見神楽」にちなんだ装飾も施されている。

AGV石見神楽バージョン 本教室の恒例イベントとなった、石見神楽にちなんだ装飾がなされたAGVによる部材運搬
手渡し AGVによって運ばれた部品(箱)は、参加者に手渡される
箱の中身 箱には、大きめの部品が5種類封入されている
さよなら神楽 会場を後にする、役目を終えたAGV。なお動力車(黒い箱状のもの)にはセンサーが付いており、他のAGVや人間との衝突を未然に防げるようになっている

 部品を受け取ったら、エプロンと手袋を着用してネジ回しの練習に入る。3種類のネジを3本ずつ、島根富士通純正の「ネジ締め練習キット」に締めていく……だけなのだが、ネジは意外と小さいこともありなかなか難しい。

ネジ回し ネジ回しの練習に使われる練習台は、各種イベントで使うために島根富士通で内製されたものだ
練習中 ネジ回しの練習にいそしむ参加者
筆者も練習 筆者は2回目の参加だったのだが、前回と同様にこの時点で苦戦している
浜辺さん 浜辺さんも無事練習を終えた

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