長年のPixelユーザーがiPhoneに乗り換える前に最新の「Pixel 9/9 Pro XL」を触った理由ある日のペン・ボード・ガジェット(1/3 ページ)

» 2024年10月10日 17時00分 公開
[refeiaITmedia]

 こんにちは! refeiaです。

 今日はGoogleのスマートフォン「Pixel 9」と「Pixel 9 Pro XL」を見ていこうと思います。突然ですが自分は今「Pixel 8 Pro」のユーザーで、次はiPhoneにすることを決めています。そんな中で担当さんに「Pixel 9シリーズの執筆どうですか」と言われ、内心どうすんねんという気持ちになったものの、触ってみたい誘惑に負けて執筆を受けてしまい今に至ります。

 ちなみに、iPhoneを買うことにしているのは、Androidでだらだら過ごしすぎたからiOSの様子を見ておきたいという理由で、特に何かが嫌になったというわけではないです。また、既に多くの記事が出ており、今さらレビュー的な内容で書いても仕方ないので、自分が興味のあるトピックを中心に書いていこうと思います。それではよろしくお願いします!

Google 新型 スマートフォン Google Pixel 9 Pixel 9 Pro XL Android iPhone Googleの新型スマートフォン「Google Pixel 9」(左)と「Pixel 9 Pro XL」(右)

突然メジャーになったGoogle Pixel

 日陰者だった「Google Nexus」のころから触っている自分は遠い目になってしまうのですが、Google Pixelはここ数年で一気にメジャーになりました。Pixel 4aや5aのような「安い・無難・良いカメラ」の三拍子がそろった時期にスマホに覚えのある人に認められていき、最近はTV CMやキャリアの取り扱い、価格戦略の大攻勢で、スマホにさして興味のない人にも認知されています。

 特に飛躍したのが2023年です。2022年までは国内出荷台数シェアではずっと「その他もろもろ」の1つだったPixel ですが、2023年にいきなりAndroidの2番手に躍り出ました。円安でスマホがどんどん高くなる中、Pixel 7の頃は円安追従を抑えることで、割安感も演出されていました。

Google 新型 スマートフォン Google Pixel 9 Pixel 9 Pro XL Android iPhone 実際には発売日に少し差がありますが、横方向は年でそろえています

 そして6万円台前半の「安い・安心・良いカメラ」だったPixel 7aが決定打になったのでしょう。7aはドコモでも取り扱いがあり、田舎に帰った時に親戚のお年寄りがPixelスマホを持っている姿を見かけて、「そんな時代になったか……」と印象深かったのを思い出します。

上質かつ親しめるデザインに進化

 Googleのハードウエアは、全体的には親しみやすいデザインをかなり重視していると思いますが、Pixelスマホは6シリーズから高級感にかじを切り、8までは何か良い落としどころを見つけあぐねている印象がありました。下の写真は左から6 Pro→8 Pro→9/9 Pro XLです。

Google 新型 スマートフォン Google Pixel 9 Pixel 9 Pro XL Android iPhone 歴代のPixelを並べてみました。左からPixel 6 Pro、Pixel 8 Pro、Pixel 9/Pixel 9 Pro XLです

 9シリーズについては、iPhoneのような宝飾品性能が必要な人には物足りないかもしれないですが、統一感やバランスも良く、ギラついていなくて、丸みの使い方も上手に見えるので個人的には最近で一番好きなデザインです。

Google 新型 スマートフォン Google Pixel 9 Pixel 9 Pro XL Android iPhone WintergreenカラーのPixel 9(左)と、ObsidianカラーのPixel 9 Pro XL(右)

弱点を残したままiPhoneに追い付いてしまった価格

 そんなGoogle Pixelですが、今回の価格(いずれも直販のGoogle Store価格/税込み)が

  • Pixel 9:12万8900円〜
  • Pixel 9 Pro:15万9900円〜
  • Pixel 9 Pro XL:17万7900円〜

 で、真っ先に思うのが「iPhoneみたいな価格になった!」です。実際に、先のグラフでもPixel 9は価格でiPhone 16をわずかに追い抜いてしまっています。

 一方で、Pixel 9シリーズに搭載されるGoogle独自設計のSoC「Google Tensor G4」は、iPhoneや他社ハイエンド機に搭載されるSoCと比べて性能で何歩も後れを取っている状況は続いています(こちらのページの中程に、Tensor G4とSnapdragon 8 Gen 3の性能比較があります)。

 一般的なアプリを使って遅いと思うことはないですし、実際にPixelシリーズが受け入れられていることからも、多くの人にとってハイエンド機の性能が「どうでもいい領域」に入っているのは確かだと思います。

 ですが処理が重いゲームや、一部のクリエイティブアプリではそうはいきません。他社ハイエンド機と比べるとPixelではスムーズさに欠けたり、待ち時間が長かったりというのは普通に起こります。

 まず、重いゲームをたくさんやりたい人は本機はあまり優先して検討しないのが良いと思います。また正直言って、これくらいの価格帯では目立った弱点が無い事が求められるのが普通だと思うので、本機は「良いディール」を探して買わないと割高感が目立つと思います。幸いにPixelシリーズは公式ストアでもキャンペーンが豊富ですし、未使用中古も手に入れやすいため、買い方を工夫しながら検討すると良いでしょう。

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