Appleの「iPhone 16」「iPhone 16 Pro」シリーズが発売されて、早いもので3週間が経過した。ちまたにはさまざまなレビュー記事が出回っているところだが、筆者も両シリーズの実機を使って、インプレッションをお伝えしたい。注目ポイントは“カメラ”だ。
スペシャルイベントを俯瞰(ふかん)したレポートでも言った通り、今回は「無印」とも呼ばれるiPhone 16/iPhone 16 Plusのアップデート幅が極めて大きい。
搭載するSoC(System on a Chip)がProモデルと同世代にそろえられた他、背面の超広角カメラがオートフォーカス(AF)に対応した上でマクロ撮影も可能となった。今世代における“大きなアップデート”ともいえる、カメラを操るための専用コントローラー「カメラコントロール」も見逃せない。
しかし、実際にiPhone 16とiPhone 16 Proを使い比べてみると、(価格差に見合うかどうかはさておいて)日常使いでもある程度の違いを感じられた。
カメラの画質に関しては、センサーやレンズの仕様に大きな変更がなされていないにも関わらず、特にアウト側のメイン(広角)カメラの画質が画質が想像以上に向上していることも分かった。このことは「フォトグラフスタイル」の機能と密接に関係している部分がある。イメージ処理のパイプラインが変更され、センサーから得た情報を一層生かしたイメージ処理が施されているのだ。
このため、ここ数年に渡る毎年のアップデートと同様に、カメラ画質の差はそれなりに存在している。特に動画に関しては画質の向上が大きい。
また、推論エンジンをフルに活用した機能の1つとして「オーディオミックス」も取り上げておきたい。この機能は、収録した動画の音声の聞こえ方を“後から”変えられるというものだ。
動画を使ったコミュニケーションが増えている現代において、これは大きな差別化要素となりうる。
ざっくりと機能についてチェックしたところで、iPhone 16シリーズとiPhone 16 Proシリーズの撮影機能について、もう少しチェックしてみよう。
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