「Radeon RX 9060 XT(16GB)」は性能と価格のバランスが絶妙な高コスパGPU フルHD/WQHDでゲームをするならお勧めできる理由先行レビュー(4/4 ページ)

» 2025年06月04日 22時00分 公開
[迎悟ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

動画の書き出しも速い

 現在のGPUは、ゲームだけのために存在するものではない。クリエイティブな作業においてもGPUを利用することで、編集が軽量になる、データの書き出しが高速になるといった利点が大きい。

 そこでクリエイター向けの作業として、特にGPUの効果が分かりやすい「動画の書き出し時間」でRadeon RX 9060 XTのクリエイター向けの性能をチェックしてみよう。

 今回は「GoPro HERO 10」を使って撮影した数本の4K動画を「Adobe Premier Pro」で30分ほどにまとめて、4K動画として書き出すのにかかる時間を比較する。結果は以下の通りだ。

  • Radeon RX 9060 XT:4分22秒
  • Radeon RX 9070 XT:3分2秒
  • Radeon RX 9070:2分56秒
  • GeForce RTX 5060 Ti:7分18秒

 先代のRadeon RX 7000シリーズでも、ミドルレンジモデルにおける動画の書き出しは高速で驚いたのだが、それはRadeon RX 9000シリーズでも健在のようだ。

 上位のRadeon RX 9070/9070 XTは更に速いのだが、グラフィックスカードの販売価格は倍近くすると思われる。書き出し時間が半分になるわけでもないので、費用対効果の高さでみるとRadeon RX 9060 XTは「動画のエンコードに適したGPU」と評価することもできる。

動画の書き出し時間 動画の書き出し時間

WQHD解像度をターゲットにするなら裁量の選択肢

 これまでのミドルレンジモデル同様に、Radeon RX 9060 XT(16GB)はフルHDでのゲーム体験に重点を置きつつ、最近のトレンドのWQHD解像度でのゲーム体験にも十分に対応できるパワーを持ったGPUだと分かった。

 Radeon RX 9070 XTと比べても単純に「半分の性能」というわけではなく、WQHD解像度までなら多くのゲームで十分なパフォーマンスを発揮する。フルHD解像度なら最高画質設定でも問題なく遊べるので、ゲーミングPCの購入やアップグレードにおける満足度は高いだろう。今回レビューしたPULSE AMD Radeon RX 9060 XT 16GBは、カードの全長も短いので、ケースとの干渉を気にする必要が少なく、組み込みやすいことも魅力だ。

 気になる消費電力だが、3DMarkの「Time Spy Extreme」実行時で最大429Wと、そこまで高くない。補助電源ピンも8ピン1つで済むことも考えると「既存のPCのアップグレードパーツ」としても、エアフローや電源容量など気にせずに、買い替え先として選びやすい。

 「ハイエンドこそ至高」というユーザーには響かないだろうが、現実的に「ちょうどいいGPUはどれだ?」と考えたとき、Radeon RX 9060 XTは最初に候補に挙げたくなるGPUであることには間違いない。

機材協力:日本AMD

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  3. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 縦に三つ折りする「Ewin 折りたたみ式ワイヤレスキーボード」がタイムセールで12%オフの4820円に (2026年06月10日)
  6. 夜間もフルカラーで鮮明に記録できる「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ 5MP」が15%オフの7674円に (2026年06月10日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. DJI初の360度カメラドローン「DJI Avata 360」実機レポ 多彩な8K空撮、これは“空飛ぶOsmo 360”だ (2026年06月11日)
  9. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  10. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー