アマゾンジャパン(Amazon)は9月4日、同社が委託して実施した「離れて暮らす高齢者の見守り・介護における音声AI アシスタント活用調査」の結果を公表した。本調査は「離れて暮らす65歳以上の親や親族の見守りや介護などのサポートに関与している」と申告した516人を対象にインターネットで行われたものとなる。
この記事では、発表に先駆けて行われた説明会の模様を交えつつ、調査の概要をお伝えする。
Amazonでは、音声アシスタントサービス「Amazon Alexa」を用いるハードウェアやサービスを一括で導入/管理できる「Alexa Smart Properties」を法人向けに展開している。
日本では、本サービスを「高齢者施設」「地方自治体」「ホテル」「マンション」の4領域をメインに据えて展開しており、中でも高齢者施設や地方自治体では「高齢者の見守り」という観点でニーズが高まっているという。
今回の調査は、「高齢者の見守り」を実際にやっている人がどのような課題を抱えているのか把握することで、今後のサービス展開の参考にすべく実施したのだという。
アンケートの回答者のうち、69.8%が自営業を含む有職者で63%が子どもがいると答えた。つまり、仕事や子育ての合間に見守りや介護を行っている人が多いということになる。また、介護や見守りの対象となる高齢者(65歳以上)と同一/隣接する都道府県内に居住していると答えた人が79.9%だったという。同居まで行かなくとも、何かあったらすぐに駆けつけられるように考えている人も多いようだ。
対象者が行っている見守り/介護の内容を複数回答可で尋ねたところ、以下の4項目が上位となった。
一方で、対象者が見守り/介護で課題に感じていることについて、同様に複数回答可で尋ねたところ、以下の6項目が上位に入った。
端的にいうと、コミュニケーションにまつわる課題を感じている人が比較的多いようだ。
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