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離れて暮らす高齢の家族の見守りや介護に「AI音声アシスタント」を使うとどうなる? Amazonが調査(2/3 ページ)

» 2025年09月04日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

回答者の約4分の1が「音声AIアシスタント」を活用中 どう使っている?

 516人の回答者のうち、約4分の1に当たる126人は高齢者の見守りや介護に音声AIアシスタントを使っているとしたという。本アンケートでは、この126人に絞って音声AIアシスタントの利用に関する質問も行っている。

 見守りや介護に音声AIアシスタントが「非常に役立つ」「まあまあ役立つ」と答えたのは、合わせて約80.2%となった。自由回答形式でどのように役立っているか尋ねたところ、主な回答として以下のようなものがあったという。

孤独感がだいぶ薄れると思います(男性/64歳/秋田県/会社員/事務系)

高齢者は電話に出ることにも時間がかかるので繋げることができ便利だと思う(女性/29歳/岡山県/専業主婦

離れていても見守れるから(男性/28歳/愛知県/会社員/技術系)

 続けて具体的な使い方を複数回答可で聞いてみると、上位には以下の使い方が入った。

  • 見守りカメラやセンサーとの連動(47.6%)
  • 音声・ビデオ通話(41.3%)
  • 音声AIアシスタントとの会話(37.3%)
  • 服薬・通院予定などのリマインダー設定(35.7%)
  • 照明・テレビ・エアコンなどの家電操作(33.3%)

 中には事前設定が必要な機能もあるが、音声AIアシスタントをうまく活用することで、高齢者の見守り/介護における課題の多くを緩和、あるいは解消できるということが示唆されている。

使っている人 回答者のうち約4分の1が既に音声AIアシスタントを使っているといい、使っている人の約8割が「役立つ」と回答した
回答例 自由回答で得られた“役立つポイント”の例
利用例 具体的な使い方を尋ねたところ、事前設定が必要な使い方をしている人が意外と多かった

見守り/介護に「音声AIアシスタント」を使って何が変わった?

 見守り/介護における音声AIアシスタントだが、利用者の61.9%が毎日使っているという。毎日のルーティーンに音声AIアシスタントが組み込まれていることが示唆される。

 その上で、回答者に音声AIアシスタントの活用で変わったことを尋ねたところ、上位には以下の回答が入った。

  • 見守り・介護をしなければという精神的な負担が軽減した(66.7%)
  • 見守り・介護時間が短縮され、時間的な余裕ができた(65.1%)
  • 見守りサービス費用などの経済的負担が軽減した(65.1%)
  • 高齢者とのコミュニケーションが改善した(62.7%)

 見守り/介護にはどうしても時間がそれなりに割かれる上、業者に委託するとなると経済的負担も少なくない。音声AIアシスタントは見守り/介護における精神的/経済的負担を軽減する手段として役立つことが示唆されている。

介護者 音声AIアシスタントを使ったことによる介護者の変化

 一方で、音声AIアシスタントを使うと見守られる/介護される側の高齢者にも一定の変化があるようだ。利用している回答者に、高齢者に起こった変化を複数回答で尋ねたところ、以下の回答が上位に入った。

  • 音楽などのエンターテイメントを楽しむ時間が増えた(68.2%)
  • 発話・発声する機会が増えた(65.1%)
  • 通院や投薬などの予定を忘れないようになった(65.1%)
  • AIアシスタントと会話することで孤独感が解消された(65.1%)

 2〜4位の回答は、見守り/介護における課題解消につながっていることを示唆しているといえる。一方で、1位の「音楽などのエンターテイメントを楽しむ時間が増えた」という回答は、ストリーミングサービスを通して「懐メロ」を聞く人が多いとのことだ。Amazonではスマートフォンだと操作が煩雑になるやすいところ、音声で「○○を聞かせて(見せて)」と言うだけで再生できる気軽さが受け入れられていると見ているという。

高齢者の変化 音声AIアシスタントを使ったことによる高齢者に起こった変化。音楽や動画を楽しむ時間が増えたということが、ちょっと予想外だった

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