Lenovoは9月4日(ドイツ現地時間、以下同)、ドイツ・ベルリンで開催される見本市「IFA 2025」の開催に先駆けて、自社のプレス向けイベント「Lenovo Innovation World 2025」を開催した。本イベントに合わせて、コンシューマー/ビジネス向けの新製品やコンセプトモデルも多数発表された。
この記事では、イベントの基調講演で何が語られたのかをレポートする。
開幕と同時に登壇したのは、エミリー・キッチン氏(Intelligent Device Group/International Market担当シニアバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者)だ。
キッチン氏は2024年のAI PCを含むPC製品の出荷台数はグループ全体で世界第1位、シェアは24.6%となったと、Lenovoの好調ぶりをアピールした。
基調講演全体の司会は、ルカ・ロッシ氏(Intelligent Device Group担当プレジデント)が担当した。ロッシ氏は司会としてLenovoの取り組みや新製品を紹介しつつ、パートナー企業からのゲストを続々と壇上に招待し、協力体制をアピールした。これは、IT業界のプレスカンファレンス(発表会)としては“典型的な進行”だ。
ロッシ氏は、現在、Lenovoが自社デバイス向けソフトウェアの開発とAI技術開発に全力を投入していることに言及した。独自開発したAIアプリを自社のAI PCはもちろん、子会社のMotorola Mobility(モトローラ・モビリティ)が手掛けるスマートフォンまで展開しているという。
続けて、ロッシ氏はモータースポーツの最高峰「F1」とのパートナーシップについてもアップデートがあったことを報告した。
技術面において、LenovoはF1のイベント技術センターや放送基盤向けにHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)/サーバ/エッジデバイス/ワークステーション/ノートPCなどを提供している。レース会期に生成された膨大なデータの処理や、映像制作/配信を支援する「F1公式テクノロジーパートナー」だったのだ。
そして2025年から、Lenovoは「F1グローバルパートナー」に格上げとなった。子会社のMotorola Mobilityも新たに「F1グローバルスマートフォンパートナー」となった。
F1レースの会期中には、多くのLenovoの赤いロゴがモータースポーツファンの目にとまることだろう、とロッシ氏は誇らしげに笑った。
映像制作業界のパートナーとしては、「シュレック」シリーズや「ヒックとドラゴン」シリーズで著名なDreamWorks Animationから、ケイト・スワンバーグ氏(Technology Communications/Strategic Alliances担当シニアバイスプレジデント)が登壇した。
DreamWorksでは、ディスプレイからワークステーション、そしてレンダーファーム環境構築までLenovo製品を積極活用していることを紹介しつつ、同スタジオの映像作品は1ピクセルに至るまでがLenovo製品から生み出されたものであると語っていた。
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