発表会では、レノボ・ジャパンの小林直樹氏(ワークステーション&クライアントAI事業部 事業部長)が「リモートワークやハイブリッドワーク、AI時代の到来やデジタルツインの登場など、高い演算能力を持ったワークステーションが求められる時代になった」と、現在のワークステーションの市場ニーズについて解説した。
ワークステーション製品単体での発表会は、2018年に行われた初代「ThinkPad P1」の発表以来、実に8年ぶりだという。
続けて登壇した同社の染葉英夫氏(ワークステーション&クライアントAI事業部プロダクトマネージャー)は、「高い演算能力へのニーズに応えていくために、熱設計を見直し、高いパフォーマンスを発揮できる製品が必要になる」と、今回発表されたワークステーション製品では熱設計を大きく見直していると語った。
発表される新製品の詳細や、従来製品からの改良点については、同社の渡邉大輔氏(モバイルワークステーション開発 シニアマネージャー)と神永淳氏(P1 モバイルワークステーション開発マネージャー)が解説した。
ThinkPad製品の共通思想はそのままに、ワークステーションに求められる高い演算能力を発揮できるような熱設計、利用シーンの変化に伴う可搬性を実現するための軽量化や小型化への工夫について語った。
熱設計においては、新型ファンの採用で冷却効率を高めつつファンノイズを低減させ、高いパフォーマンスを発揮できるだけでなくさまざまな利用シーンでも使いやすくしたという。
内部構造の見直しとして、ThinkPad P14s Gen 7 AMDを除くモデルのメモリーモジュールにLPCAMM2を採用し、空いたスペースを冷却モジュールの拡大に利用するといった工夫も施されている。
ハイブリッドワークなど利用する場所の広がりや、AIやSaaSの利用が増えたことでWWAN搭載モデルを求める声に応えるため、今回発表したノートブックのワークステーション製品は、全て5G通信に対応したモジュールを搭載可能となっている。
渡邉氏は自身が入社して最初に担当した2009年の製品「ThinkPad W700ds」について、「当時のワークステーションは、サイズや重量の面で持ち運ぶのには大変苦労した」と振り返りながら、今回発表の新製品ではThinkPad P14s Gen 7 AMDが最軽量構成で約1.29kg、その他のモデルも2kgを切る重量と、高いパフォーマンスとモビリティ、ThinkPadの強みである堅牢性を実現できたと語った。
Windowsだけでなく、Linuxのサポート体制についても製品のライフサイクルの間はサポートを行うこと、ファームウェア更新もLVFS(Linux Vendor Firmware Service)に対応し、Linux OSに関わるさまざまな認証も実機テストに基づき取得していることも説明された。
ACアダプターも専用コネクターを使用したものから、USB Type-Cコネクターを採用したものに変更されているが、これもUSB PD(Power Delivery) EPRに対応し、最大180W出力とワークステーションの性能を十分に発揮できるものになっている。
コネクター形状がUSB Type-Cになったことで、65W出力など一般的なUSB PDのACアダプター(USB PD SPR)を取り付けられることについても考慮し、低い電圧のACアダプターを取り付けた場合でもシステムが起動できるような調整も行っているという。
レノボが「ThinkPad」2026年モデルを一挙発表! 12年ぶりの構造刷新やUSB Type-Cの自力交換対応でメンテナンス性も向上
Lenovoが「Think」ブランドの新製品を一挙発表 「ThinkPad T」シリーズ大幅拡充し、Androidタブレット「ThinkTab X11」も登場
「ThinkPad X1」「ThinkPad X9」に2026年モデル 「FIFAワールドカップ2026」とのコラボモデルも
“AI時代のThinkPad”をレノボ・塚本氏に聞く 新設計のフラグシップからコンセプトモデルまで
パソコンの修理は「訪問修理」の時代に!? 実際に試してみた結果Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.