日本通信は4月21日、音声通話の卸役務についてNTTドコモと合意したことを発表した。両社は2月23日に卸役務契約について基本合意を締結。現在は、ロジスティクスなど細部の協議を行う段階だという。日本通信がMVNEとなり、MVNOにドコモの音声サービスを提供することを目指す。
日本通信は、ウィルコムのPHS網やドコモのFOMA網を使ったデータ通信サービスをMVNOとして提供する一方、ほかのMVNO企業に対してMVNEとして通信回線の提供を行っている。その中には、PC向けのデータ通信やスマートフォン、M2M分野のほかに携帯電話ならではといえる通話機能へのニーズもあったため、ドコモから通話回線を調達することになったという。
なお日本通信は、自社の主要サービスは今後もデータ通信であるとし、音声サービスを直接ユーザーに提供する予定はないとした。音声サービスの調達はあくまでパートナー企業への支援を強化する目的であり、他社へのオプション提供のみにとどまるという。
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