ソフトバンクモバイルは8月21日、総務省に1.5GHz帯利用したLTEの実験試験局免許を申請した。ユビキタス特区プロジェクトの一環として申請したもので、免許が交付され次第、福岡県北九州市八幡東区内でフィールド実証実験を開始。3局の実験用基地局を設置し、2010年3月31日まで実験を続ける。
実験では、1.5GHz帯を利用したLTEのフル仕様に準拠した双方向の実証実験を行うほか、複数の基地局を1カ所に設置し、基地局アンテナのみをビルの屋上に配置する「光張出し基地局構成」の基礎実験や、隣接する基地局が協調して携帯との間で送受信を行う「複数基地局協調伝送方式」の基礎実験を行う。
LTEは下り100Mbps、上り50Mbps以上の高速通信を可能にする次世代モバイル通信規格の1種。ソフトバンクモバイルは3.9G用の周波数帯として1.5GHz帯の10MHzを割り当てられており、2010年4月のHSPA+、2011年7月のDC-HSDPAを経てLTEの商用サービスを展開する予定としている。
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