HTCが1月7日(現地時間)、エントリーセグメント向けのスマートフォン「HTC Smart」を発表した。
HTC Smartは、QVGA(240×320ピクセル)表示に対応した、2.8インチのタッチパネルディスプレイを搭載するストレート型スマートフォン。プロセッサーの動作クロックは300MHzで、内蔵メモリとしてROMを256Mバイト、RAMを256Mバイト搭載する。カメラは300万画素CMOS。こうしたスペックからも分かるとおり、HTC Smartはスマートフォンながらも高機能なハイエンドモデルではなく、スマートフォンユーザーのすそ野を広げるべく企画された、廉価なモデルだ。
外形寸法も幅55×高さ104×厚さ12.8ミリと比較的コンパクト。とはいえ、下り最大3.6MbpsのHSDPAをサポートし、W-CDMAの2100MHzとGSM/GPS/EDGEの1900/1800/900/850MHzに対応。世界の幅広い地域で利用できる。無線LANは非搭載ながら、Bluetooth 2.0+EDRに対応しており、A2DPによるワイヤレス音楽再生も可能。外部メモリーカードとしてmicroSDカードが利用できる。
OSにはAndroidやWindows Mobileではなく、Brew Mobile Platformを採用した。Brew Mobile Platformは、米Qualcommが開発したスマートフォンや携帯電話をターゲットにしたプラットフォーム。既存のBREWアプリケーションプラットフォーム向けに開発されたアプリケーションとも互換性が用意されており、ソフトウェア資産を活用できる。
Brew Mobile Platformは、HTCだけでなく米国の通信事業者AT&Tが展開予定のQuick Messaging Devices(タッチパネルやQWERTYキーを備え、メールやWebブラウズなどが利用できる低価格なコミュニケーションデバイス)にも採用が決まっている。
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