日本での発売は? 6.5はどうなる?――「Windows Phone 7」の疑問:Mobile World Congress 2010

» 2010年02月22日 20時24分 公開
[ITmedia]
photo 「ライブタイル」と呼ばれるスタート画面を採用。ここから各ハブを利用できる

 米MicrosoftはMobile World Congress 2010で、携帯電話向けの新たなOS「Windows Phone 7 Series」を発表。Zuneの音楽やビデオコンテンツ、Xbox LIVEのゲームなど、Microsoftの各種サービスがケータイでも利用可能になる。また、UI(ユーザーインタフェース)もこれまでのWindows Mobileから抜本的に変え、「People」「Pictures」「Games」「Music + Video」「Marketplace」「Office」という6つの「ハブ」を用意。これらのハブを基点として、さまざまなアプリケーションを利用できる。

photophoto 人を基点としてSNSなどのコミュニケーション履歴を確認できる「People」ハブ(写真=左)。写真をSNS上で共有できる「Pictures」ハブ(写真=右)
photophotophoto Xbox LIVEのコンテンツを入手できる「Games」ハブ(写真=左)。Zuneのサービスを利用できる「Music + Video」ハブ(写真=中)。Office MobileやOffice SharePoint、Office OneNoteへアクセスできる「Office」ハブ(写真=右)

 大きな変貌を遂げつつあるWindows Phone 7だが、Windows Mobile 6.5とのすみ分けやアプリケーションの互換性、日本での発売時期など、不明瞭な点も多い。マイクロソフト コンシューマー&オンライン マーケティング統括本部 モバイルコミュニケーション本部 本部長の越川慎司氏に、日本市場の動向も踏まえながら、Windows Phone 7の疑問に答えてもらった。

タッチパネルは「静電式」「マルチタッチ」に対応予定

photo マイクロソフト コンシューマー&オンライン マーケティング統括本部 モバイルコミュニケーション本部 本部長 越川慎司氏

―― あらためて、Windows Phone 7の特長を教えてください。

越川氏 Windows Phone 7では、ソフトとハードを統合するところに特長があります。基本構造をMicrosoftが規定することで、必要条件を満たさないと端末を製造できないようにしています。部品を画一化するので、メーカーが個別に調達するよりもコストを抑えられますし、端末を低価格で販売しやすい環境を作れます。ただ、すべての部品を画一化する意図はありません。基本的にはオープンな姿勢でメーカーや通信事業者の意見を聞いていきます。

 もう1つ、開発期間を短縮化できるメリットもあります。ある程度の部分をMicrosoftが垂直型に開発していくので、ソフトが完了してから数カ月で端末を出せるようになります。また、Windows Phone 7 “Series”ということで、(Windows Mobile 6.1や6.5のように)いくつかのエディションも出てくるでしょう。

―― Mobile World Congressで発表されたデモンストレーションでは、フルタッチ端末が使われていましたが、QWERTYキーボード付きのモデルも採用されるのでしょうか。

越川氏 キーボード付きモデルはWindows Phone 7でも登場する予定です。また7では、静電式とマルチタッチ対応のタッチパネルを搭載することも検討しています。

―― アプリの互換性はいかがでしょうか。これまでのWindows phoneで利用できたアプリは7でも使えるのでしょうか。

越川氏 アプリの互換性は現時点では未定ですが、6.5をアップデートしてより多くのアプリを使えるようにしたいとは考えています。アプリの数ではiPhoneにはかないませんが、Xbox LIVEのゲームなど、我々にしか作れないものもあります。“Xbox Phone”というケータイがあってもいいと思います。

―― マルチタスクには対応するのでしょうか。

越川氏 動作に影響を及ぼす可能性があるので、現時点では未定です。検証が終わり次第、発表します。

Windows Mobile 6.5は継続、7へのアップデートは未定

―― Windows Phone 7端末の発売は、ホリデーシーズン(年末商戦)とのことですが、日本での発売時期は決まっているのでしょうか。

越川氏 もちろん、日本の通信事業者さんがWindows Phone 7端末を検討していないわけではありません。海外では2010年10〜12月に発売する予定ですが、日本はそれよりも遅れる可能性が高いでしょう。具体的なスケジュールはまだ見えていません。

―― 年末商戦までにはまだ期間がありますが、なぜこのタイミングでWindows Phone 7を発表したのでしょうか。

越川氏 Windows phoneは、iPhoneやAndroid端末と比べるとブランドが弱いというのが正直なところです。アピールをする場所として、Mobile World Congressがふさわしいと考えていました。また、ある程度早めに発表しておかないと、アプリの開発やメーカーの準備が整わないという事情もあります。

―― UIの異なるWindows Mobile 6.5とWindows Phone 7が混在することで、ユーザーに混乱を招く恐れもあります。

越川氏 パートナー(通信事業者やメーカー)との協力のもと、サポート体制も含め、基本的な仕様は継続する必要があります。マニュアルがなくても、またPCを使っていなくても分かるようなUIを提供していきたいと考えています。

―― Windows Mobile 6.5からWindows Phone 7へのアップデートは可能なのでしょうか。

越川氏 メーカーさんの判断になるでしょうが、技術的には可能でも、ビジネス的な判断で実現しないこともあるでしょう。

―― Windows Phone 7の登場でWindows Mobile 6.5の位置づけはどうなるのでしょうか。6.5ユーザーへのサポートは今後も続けていくのでしょうか。

越川氏 Windows Mobile 6.5のサポートを終了する予定はありません。Windows Mobile 5.0を採用した業務用端末もありますし、7では応えられない法人向け需要もあるので、Windows Mobile 6.5は今後も継続していきます。また、6.5を進化させたWindows Mobile 6.5.3についても近日中に発表する予定です。

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