サイボウズとソフトバンクモバイルが、中小企業の生産性向上をサポートする取り組みで業務提携すると発表した。その一環として4月22日から、サイボウズの中小企業向けSaaSサービス「かんたんSaaS」の全アプリをiPhoneに対応させる。
かんたんSaaSは、中小企業が業務を効率化させるのに必要な各種アプリケーション群をラインアップし、管理者を必要とせずに使えるSaaS形式で提供するサービス。アプリケーションは、顧客台帳や商談報告書、売上情報などの汎用的なものから特定の業種に特化したものまで約20種が用意され、企業は自社で必要なアプリケーションを組み合わせて利用できる。
両社はこのサービスをiPhoneに対応させることで、中小企業のスタッフが時間や場所を選ばず営業日報や顧客台帳、商談報告書などの社内データにアクセスできるようになり、業務の効率化や生産性の向上につなげられるとアピールした。
かんたんSaaSの利用料金は、1ユーザー500円/月からで、複数アプリを利用する場合は別途、利用料金がかかる。サイボウズでは、企業の業態に合わせた各種アプリケーションのパッケージを用意しており、今後は多くの業種に最適化したパッケージを提供する考え。アプリのラインアップについても、2010年中に100以上のツールの提供を目指す。
製品は携帯電話やスマートフォンを扱うショップでも販売するなど、幅広いユーザー層にリーチできる販売網を構築する計画。また、8月15日まで「お仕事 iPhone」キャンペーンを展開し、企業の販売・営業活動に必要な「顧客台帳」「商談報告書」「見積り依頼受付」「売上情報」「お問い合わせ・クレーム対応管理」のアプリをパッケージ化した「お客様が見える化セット」(1ユーザー1000円/月)を無償で提供する。両社はキャンペーン期間中に、1万社超の中小企業への提案を行う予定としている。
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