沖電気工業は、Androidに対応したモバイル業務アプリケーション構築ミドルウェア「MoBiz Platform Ver.1.1 for Android」の提供を3月末より開始する。MoBiz Platformの販売、システム受託開発の形で提供され、価格はシステム要件や構成によって変動する。
MoBiz Platformは、端末にインストールする「MoBiz Platform Client」と、サーバにインストールする「MoBiz Platform Server」で構成され、JavaEE、HTML、JavaScriptなどWebアプリケーションの開発スキルのみでモバイル業務アプリケーションの開発が可能だ。
クライアントサーバシステムを「プレゼンテーション層」(ユーザーインタフェース)、「アプリケーション層」(ビジネスロジック)、「データ層」(データベース)の3層に分割し、ローカルアプリケーションの長所である「通信環境に左右されない良好な使い勝手と多様な要件に対応可能な柔軟性」と、Webアプリケーションの長所である「データセキュリティへの配慮と機種依存性の低さ」を兼ね備えたモバイル業務システムを実現する。
今回発表されたMoBiz Platform Ver.1.1 for Androidでは、Windows Mobile 6.5以降とAndroid 2.2以降を搭載したスマートフォンのほか、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話に対応する。また、1つのシステムに複数キャリアの端末を混在させることも可能だ。
さらに、MoBiz Platformが対応するAndroid搭載スマートフォン/タブレット端末であれば、アプリケーションの改修をさほど加えることなく新機種にモバイル業務システムを載せ替えられるとしている。
対応OSは、MoBiz Platform Ver.1.1 for Android ClientがAndroid 2.2以降、MoBiz Platform Ver.1.1 ServerがRedHat Enterprise Linux 5以降。
同社では、システム提供は今後3年間で50システム、ミドルウェア提供では今後3年間で100システムの販売を目指すとしている。
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