というわけで今回の課題テキストに戻ってRICEの法則の情報をこのモデルによって構造化すると、下図のようになります。
比べてみると、課題テキストの原文では、現況、目的、目標のいずれもはっきり明確に区別した形では書いていないことが分かります。これを区別しておかないと、「何のため(目的)に何をする(手段)のか」ということが本当には理解されませんし、「実は目的がもう無くなっちゃったんだけれど、業務マニュアルには書いてあるからやっておこう」といった、必要もない仕事を延々とやり続けるような事態も起きやすくなります。
目的は未来の好ましい状態です。そして、目標はそこに向かって状態を変えていく途中の到達点。これはビジネス文書でも頻繁に登場する概念なので、区別して使ってみてください。
当連載では、「分かりにくい説明書を改善したい」という相談を歓迎しております。「改善案のヒントがほしい」という例文があれば遠慮無く開米へお送りください(ask@ideacraft.jp )。今回のような連載での紹介は、許諾をいただいた場合のみ、必要に応じて内容を適宜編集したうえで行います。
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企画書や報告書をはじめ、誰が見ても“分かりやすい資料づくり”でお悩みの方へ、著者・開米瑞浩氏が講師となって「アイデア・思考を見える化させる「読解力×図解力」 スキルアップ研修」を実施します。
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IT技術者の業務経験を通して「読解力・図解力」スキルの再教育の必要性を認識し、2003年からその著述・教育業務を開始。2008年は、「専門知識を教える技術」をメインテーマにして研修・コンサルティングを実施中。近著に『ITの専門知識を素人に教える技』、
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