「くじけぬ心」を持てば、未来はもっと明るくなるRe:Work !(5/5 ページ)

» 2013年03月28日 10時00分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4|5       

1人で生きているのではない

 くじけて心が折れているときは、まるで自分がこの世に1人きり、孤独に悩んでいるかのような錯覚を覚えるものだ。しかしこの世に生きている以上、“1人きり”なんてことはない。上司に怒られても、同期や他の先輩、後輩社員がいる。会社を離れれば友達や家族もいるだろう。行きつけのバーの店主だって、相談くらいはのってくれる。

 苦しいときは、助けてもらえば良い。仲間がほしければ、求めて動けば良い。人は1人でなんて生きていけないのだから、寄り添いながら進めば良いのだ。誰もがあなたと同じように、苦しみながら、しかし地に足を付けて前進している。できれば自分と同じレベルで悩む相手ではなく、自分の悩みなどちっぽけだと思えるほど、大きな壁をものともしないような仲間に出会えると最高だろう。

 私もよく、仲間に助けられている。なかなか直接悩みを相談するようなタチではないのだが、何気なく彼らの話を聞いたり、Facebookで投稿を見ていたりするだけで、自分の悩みなんていかに小さいのかと思い知らされるのだ。きっと彼らは、私が悩みを相談すれば全力で力になってくれるだろう。そういう仲間がいる事実だけでも、私にとって壁を壊すのには十分だ。

 私もこれまで、いろいろな苦難を乗り越えてきたつもりだ。会社員時代は毎日のように上司から怒られたし、自分のやっている取り組みを否定されたこともある。独立後は詐欺にも遭ったし、クレームだって生んでしまった。しかしそれらすべてが、今の自分を創り上げるために“必要だった経験”なのだと思っている。

 1つ、最後にアドバイスさせていただきたい。今この瞬間から「失敗」という言葉を消しさろう。

 「○○か……失敗したな」

 ではなく、

 「○○か……よし、次は××してみよう」

 といった具合だ。たったこれだけで気持ちがポジティブになり、足取り軽く前に進めるようになる。

 くじけたら、そこで止まってしまう。人生の時間は、不確かで有限なものだ。どんなに素晴らしい未来が待っているか分からないのに、立ち止まっているなんてもったいない、と思うのだがどうだろう。くじけるなら、そんな暇もないくらいやり抜こう。そうすれば、いつか失敗も1つのステップと思えるような自分に巡り会えるはずだ。

著者紹介:三河賢文(みかわ・まさふみ)

 1983年岩手県生まれ、宮城県育ち。人材コンサルティング会社、Web関連会社での勤務を経て、2010年6月にナレッジ・リンクスとして独立。「時間の自由」を第一としたワークスタイルを実践中。多くのSOHOやフリーランスワーカーとパートナー関係を持ち、業務機会の提供を行っている。プライベートでは2人の子どもを持ち、マラソンやトライアスロンにも挑戦。ITやビジネス全般を中心とした執筆活動も行う。



前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ