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» 2016年03月30日 21時24分 UPDATE

ソニー「マルチファンクションライト」の市販がスタート!――プラットフォームとしての拡大も視野

これまでB to Bに販路を絞っていた「マルチファンクションライト」を一般消費者も購入できるようになった。さらに他社製品との接続など、さまざまな可能性が見えてきた。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーの「マルチファンクションライト」を誰でも購入できるようになった。ソニーは当初、住宅メーカーなどB to Bに販路を限定していたが、3月30日にオープンしたクラウドファンディング&ECサイト「+Style」が取扱を開始している。

ts_smart01.jpg ソニーの「マルチファンクションライト」

 「マルチファンクションライト」は、ドーナツ状のLEDシーリングライトと中央に取り付ける「マルチファンクションユニット」を組みあわせ、IoTを駆使して多彩な機能を提供するユニークな照明器具だ。ユニットには、Wi-FI(IEEE802.11 b/g/n)や赤外線発光部、スピーカー(46mm径フルレンジ)、マイク、各種センサーを搭載しており、専用アプリを導入したスマートフォンからテレビやエアコンなどの家電製品を操作したり、スマートフォンの音楽を聴いたりすることができる。人感センサーも搭載しているため、人が入室すると照明やテレビを自動的にオンにするといった使い方も可能だ。

 価格は、間接照明付きの「LGTC-100 照明キット」が6万4800円(税込)、間接照明なしの「LGTC-10 照明キット」は5万3800円。いずれも適用畳数は8畳相当で、専用リモコンおよび各種引掛シーリングに対応するアダプターが付属する。

他社からマルチファンクションライトが登場する可能性

 3月30日に行われた「+Style」の発表会では、デザインオフィス「nendo」と協力してオリジナル製品を送り出す計画も明らかにしており、nendoの佐藤オオキ代表が現在手がけている第1弾コンセプト商品を紹介した。この中には、マルチファンクションライトのユニット部分だけを使ったオフィス向け多機能デスクライトが含まれていた。

ts_multifunction01.jpg コンセプト画。人感センサーが人を検知すると傾いて点灯する
ts_multifunction02.jpg デスクライトで社員間のコミュニケーション

 「ユニットを土台にしてデスクライトにする。デスクに人が近づくと人感センサーで検知し、転がって点灯す。マイクとスピーカーを使い、デスク間の通話やBGMの再生、(赤外線で)ビジネスプロジェクターの操作といったことも考えられる」(佐藤氏)

ts_multifunction03.jpg マルチファンクションライトの開発を指揮したソニー、デバイスソリューション事業本部 新規事業部門 L-Gadget事業室 統括課長、工学博士の横沢信幸氏

 もちろん、まだコンセプトの状態だが、マルチファンクションライトの開発を担当したソニー横沢氏によると、ユニット部を他社に供給することを検討しているという。またAPI(Application Programming Interface)を公開しているため、「他社製品でもマルチファンクションライトとつながる」(同氏)。一方、社内でも、Blu-ray Discレコーダーやテレビのコンパニオンアプリ「TV SideView」(現在はVideo&TV Side View)を用い、映像コンテンツに合わせて照明の色や明るさを変えるといったアイデアを検討中。今後、ソニーのIoT技術を活用した、ユニークな商品が登場するかもしれない。

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