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» 2004年03月15日 17時57分 UPDATE

携帯+Bluetoothの可能性〜東芝に聞く「A5504T」 (1/2)

「C413S」以来、約3年ぶりに登場するBluetooth搭載携帯「A5504T」。携帯電話とBluetoothの組み合わせで何が可能になるのかを東芝に聞いた。

[後藤祥子,ITmedia]
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 ソニー製の「C413S」(2001年5月の記事参照)以来、約3年ぶりに登場するBluetooth搭載携帯電話が東芝の「A5504T」(3月1日の記事参照)。

 携帯への搭載がBluetooth普及の足がかりになるといわれる中(3月5日の記事参照)、A5504Tで「どんなことができて、どんな可能性があるのか」に注目が集まる。

 東芝の商品企画第一部で主務を務める今村誠氏に、A5504TのBluetooth機能について聞いた。

sa_bt2.jpg 商品企画第一部の今村誠主務。A5504Tのボディカラーには青があるが、Bluetoothを搭載したから青、というわけではない。「冗談でそういう話は出ましたが……。スピード感をイメージさせる色ということでジェットブルーになりました」
sa_bt1.jpg 大きさ、重さは前モデルのA5501Tとほぼ同等。「A5501TベースのボディにBluetoothを追加で組み込むのには苦労しました」。Bluetoothのアンテナはマイクのあたりに配置されている
sa_bt87.jpg サイドキーのレイアウトはA5501Tと同じ。撮影補助用ライトの脇にある2つのLEDは、「上が充電専用で、充電中は赤く点灯し、満充電になると消灯。下は着信とアクセスサイン用で、音声着信やメール受信時に緑色に点滅、不在着信を確認するまで5.12秒に1回光って不在着信があったことを通知」(東芝広報)

A5504TのBluetooth機能でできること

 A5504Tは、前モデルの「A5501T」(2003年11月の記事参照)にBluetooth機能と英和・和英辞書機能などが追加された端末。A5504Tでは右ソフトキーがBluetooth機能に割り当てられている。

sa_bt3.jpg 左が前モデルのA5501T、右がBluetooth対応のA5504T。A5504Tではムービー撮影の起動は左ソフトキーの長押しになった
sa_bt11.jpg Bluetooth機能へはメニューからもアクセスできる。右はBluetoothメニューの一番上の階層
sa_bt12.jpg Bluetoothメニュー内の各種設定画面

 Bluetoothがなかなか普及しない中でよく交わされたのが、「鶏が先か、卵が先か」という議論。Bluetoothは“接続先があってこそ”の機能のため、“接続相手が出てくるまでは……”とみんなが及び腰になり、お見合い状態になっていたのも普及が遅れた理由の一つに挙げられる。

 そうした中、携帯電話へのBluetooth搭載の決め手になったのが「道交法の改正試案が出たこと」だと今村氏(2003年12月の記事参照)。車内のハンズフリー通話のニーズが見えてきたことが、Bluetooth搭載につながったという。

 「“どんなプロファイルを入れるか”ではなく“どんな使い方ができるか”を考えた」(今村氏)という通り、Bluetooth機能の用途は明確でシンプル。発表時に挙げられたのは 1)G-BOOK(1月13日の記事参照)対応のカーナビとの連携によるハンズフリー通話 2)Bluetooth対応PCおよびPDAでのダイヤルアップ接続 3)Bluetooth対応プリンタへのデータ送信 の3つだ。

 ただA5504Tは、端末から写真やアドレス帳などのデータ送信はできるが受信には対応していない。「携帯同士で何かをさせるのは、自分と相手の端末が2台必要になる。そうした使い方にはあまり重きを置いていない」

 相手先機器への接続は、最初に一度登録を行ってしまえば、あとは接続を意識させることはないと今村氏。例えばG-BOOK対応カーナビでのハンズフリー通話も「携帯を持って車に乗り込み、エンジンをかけると勝手にカーナビに携帯がつながる。電話がかかってくるとカーナビ側の機能で電話を受けたり話したりできる」という簡単さ。A5504TがBluetooth経由のデータ受信に対応していないため一方通行になるが、端末内のアドレス帳データをカーナビ側に送信することも可能だ。

sa_bt6.jpg A5504Tで撮影した画像データをBluetoothユニットを付けたエプソン製プリンタ「PM-D750」に送信する際の手順。登録された機器の中からプリンタを選んで接続。あとはデータフォルダから好きな写真を選んで送信するだけでいい。メガピクセル画像でも送信にかかる時間は2〜3秒。写真データは連続で送れる
sa_bt5.jpg プリンタ側から携帯から送ったデータが出力される

 ほかの機器との接続も基本的には同様だ。「PCのダイヤルアップも最初に一回、接続機器として登録しておけば、あとはダイヤルアップしたいときにPC側からダイヤルアップ接続操作すればつながる。携帯をポケットやかばんの中にいれたままでもインターネットにアクセスできる」。

 また、東芝のBluetooth対応ダイナブックには、アドレス帳データや写真データの送信も可能だ。「(ダイナブックには)Bluetooth設定というツールがあり、それを使えば各種ファイルをどのフォルダやアプリと関連付けるかの設定が行える。PC側で設定しておけば、携帯側のアドレス帳データをPCのOutlookに送信して、Outlookからデータを閲覧できるようにしたりできる。写真データも任意のフォルダを設定すれば、その中に格納される」。

 なお、東芝製のPocket PC、「GENIO e」シリーズ+Bluetooth SDカードとA5504Tとのダイヤルアップ接続やデータ送信に関しては、「現在検証中。対応する方向で進めたい」(今村氏)としている。

 他社製のBluetoothデバイスについては、auの接続機器認定プログラム「au FITS ALL PROGRAM」を通して、参加企業が対応を検証することになる。動作保証されたデバイスについては「auサイト内のA5504T製品ページ内で順次アナウンスする予定」(KDDI広報)。

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