空中文字やら血糖値測定やら〜韓国面白端末TELECOM ASIA 2004

» 2004年09月09日 13時33分 公開
[山根康宏,ITmedia]

空中に文字を書けるケータイ

 Pantech&Curitelの「GA400B」は、GSM850/1900MHzに対応した北米向けのGPRS機。液晶ディスプレイが下に来るユニークなデザインで、なおかつ端末外側のカバーは交換できるような設計になっている。

 端末の下部には赤色LEDライトが備わっており、端末のメニューから「Air Text」を選ぶことでLEDが点灯を開始する。この状態で文字を入力した後、端末の底部を空中に向けて左右に振れば、あら不思議。残像を利用した文字が空中に表示される。

 この機能、実はすでにNokiaが「3220」で発表済み。着せ替えといいユニークな形状といいなにやらNokiaのアイデアを参考にしているような……。今月から北米市場で発売中。

 形状がユニークなGA400B。下部にはLEDを備える
 Air Textモードで文字を入力し端末を左右に振れば、空中に文字を書ける。また端末のカバーは交換式で、好きなデザインに着せ替えができる

ポータブルゲーム機?

 一見したところどう見ても携帯電話に見えないのがPantech&Curitelの韓国向け1x EV-DO端末「PHS3500」。上ブタを開けば数字キーが現れ、たしかにこれはケータイである。

 しかしこの端末は3Dのハードウェアアクセラレータを搭載し、しかもポータブルゲーム専用機をイメージした横長の液晶画面を搭載。名づけて「3Dゲームケータイ」だという。内蔵ゲームは3Dに対応しており、狭い画面ながらも奥行きのある動きを楽しめる。若者が無造作にジーンズのポケットに入れることを考えてのデザインだそうだが、女性が持っても違和感はないかもしれない。

 これを見てすぐにケータイと気が付く人は少ないだろう。フタを開けてみればご覧の通り


 3D対応のゲームが数種類入っている。女性の手で操作してもらったが、意外とゲームはやりやすい。ただし文字や数字の入力は、独特のキー配列のためやりにくそうだ

血糖値測定ケータイ(糖尿病患者向け)

 LGブースの一角に、なにやら人だかりのできているコーナーがあった。展示されていたのは4月に発売された世界でも初の「血糖値測定」が可能な韓国向けCDMAの「KP8400」。糖尿病患者向けの端末だ。

 見た目は小型の折りたたみ型端末で、大容量バッテリー搭載かと思えるくらい厚みがある。実はバッテリー部分に血糖値測定センサーが内蔵されており、測定紙をバッテリー側面のスロットに挿入すると自動的に測定が始まり、画面に血糖値が表示される。端末本体内に値を記録し、管理もできる。血糖値測定以外に投薬管理や食事療法、運動管理もできるという。真剣に説明を聞いている来訪者もおり、特定層向けの端末ながら一定の需要はありそうだ。

 普通の小型折りたたみ型端末にしか見えないが、バッテリーに血糖値測定用スロットを備える


 スロット内部の血糖値測定センサーに測定紙を挿入すると、自動的に血糖値の測定が始まり、画面には「血糖値測定中」の表示が出る。数秒で測定結果が画面に表示される

Samusungの手書き対応ケータイは一味違う

 面倒な漢字入入力を容易にできるよう、中国大陸では数社から手書き入力対応端末が発売されている。Samsungからも中国CDMA向けに「SCH-X869」が年内発売予定だ。

 タッチパネルの液晶画面にスタイラスで文字を直接記入できる。手書き対応端末は、スタイラスの形状や処理に各社さまざまなアイデアを凝らしているが、Samsungは本体にスタイラスを内蔵することをきっぱりとあきらめ、ストラップのように外付け方式としている。

 しかもスタイラスをそのままぶら下げるのではなく、細身の円筒形状として見た目を上品に。そしてスタイラス利用時は先の部分をまわしてスタイラスを分離させるのだ。分離したスタイラスは、さらに伸ばすことでちょうどよいサイズとなる。このあたりは見た目にもこだわるSamsungならではのアイデアだろう。

 端末形状はSamsungの1つのシリーズとなっている卵型のスライド式。スタイラスは外付け式で、使用時は先端部分を分離後、引き伸ばす


 液晶画面はタッチパネル。漢字や英数字を直接入力できる

なんとなくカード型デジカメ風

 カード型のデジカメっぽい雰囲気を出しているのはPantec&Curitelの「P1」で、韓国向けのCDMA 1x端末。見た目だけではなく中身もデジカメらしく、フラッシュ内蔵の2Mピクセルカメラでオートフォーカス機能も備える。面白いのはText Speech機能で、メッセージなどを読み上げてくれるという。

 アンテナが内蔵されていれば、よりスタイリッシュなのに、と説明員に伝えたところ「将来のモデルで対応したい」(説明員)と心強い回答が返ってきた。

 カード型のデジカメっぽく見えないこともない。アンテナが出っ張っているのがちょっと残念

GSM&CDMAデュアル端末も展示

 中国と北米で発売されているGSMとCDMAのデュアルモード端末も展示されていた。

 このうち中国向けのSamsung「W109」とLG「W800」は、中国China Unicomが7月から「世界風」の名前でサービスを開始したデュアルサービスの対応端末だ。SIMカードスロットを2つ備え、GSMのSIMカード、中国CDMAのR-UIMカードを装着できる。

 また北米Verizon Wireress向けのSamsung「SCH-A790」はGSMのSIMカードスロットを備え、端末デザインはW109に準じている。韓国はCDMA方式の国のため、海外GSM圏へ行く際はGSM端末を別途レンタルや購入する必要がある。そのためか海外出張の多いビジネスマン風の来訪者の注目を浴びていた。

 Samsung W109はダークな色合いと角ばったシャープなデザインで男性向き。SIMカードスロットを2つ搭載する
 (左)LG W800のピンク版は女性受けしそうだ。これもSIMカードスロットが2つ用意されている。(右)Vrizon Wireress向けのSamsung SCH-A790。韓国CDMA/GSMのデュアル端末

液晶正面からステレオサウンド?

 ケータイで迫力あるステレオサウンドを実現するために、韓国メーカーはさまざまなアイデアを出してきている。ヒンジの両サイドというデッドスペースや、本体背面の下部にスピーカーを配置するなど、日本では見られないスタイルだろう。

 そんな中でユニークだったのがLGの1x EV-DO端末「LP3000」と「LP3010」。2つのスピーカーはなんと液晶画面の上に左右に配置されており、あたかも液晶画面からステレオサウンドが聞こえてくるようだ。韓国ケータイは音楽再生機能を重視しているが、ヘッドフォンだけではなく大型のスピーカーで端末から直接音楽を再生するのもトレンドの1つなのかもしれない。

 LG LP3000。液晶上のツインスピーカーがいい音を聞かせてくれそうな気がしないでもない


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