CEATEC JAPAN 2007のNTTドコモ、KDDIの携帯キャリア両ブースで、本体にWAN通信モジュールとアンテナを内蔵したノートPCが展示されている。
KDDIは、1X WINに対応したPCI Express Mini Card規格の通信モジュールを搭載したレノボ・ジャパンの「ThinkPad X61」、NTTドコモはFOMAハイスピード対応モデルとしてソニー「VAIO type T」と富士通「FMV-BIBLO LOOX T」を展示し、実際に体験できるデモコーナーを用意する。
NTTドコモは月額1万500円(別途mopera Uなどのプロバイダ契約が必要)で下り最大3.6MbpsのHSDPA(FOMAハイスピード)データ通信が使い放題の「定額データプランHIGH-SPEED」などのデータ通信定額サービスを10月22日から開始する。上記PCメーカーのPCも同日に発売する予定だ。
購入方法は富士通の直販サイト「WEB MART」の場合、通販サイトで購入手続き→FOMA契約についての案内メールが届く→Web上でNTTドコモとFOMAの利用契約を行う→後日、富士通からPCが、NTTドコモからFOMAカードが届くという流れとなる。音声端末のようにドコモショップなどで購入してすぐ使えるという形態ではなく、いくつかの契約作業などが必要な分煩雑だが、これくらいならばというレベルには収まっている。

VAIO type Tもバッテリースロット奥にFOMAカードスロットを設ける。「使用中に誤って抜けないよう、(抜き差しのしにくさについて議論もあったが)あえてこの場所にした」(説明員)とのこと(左)。既存のPCを活用したいユーザー向けの各種データ通信端末も展示。左からUSB接続型の「A2502 HIGH-SPEED」、Express Card/34型の「OP2502 HIGH-SPEED」、CF型の「OP2502 HIGH-SPEED」。このほかPCカード型の「M2501 HIGH-SPEED」も用意する
接続は「DoCoMo 定額データプラン接続ソフト」で行う。このソフトがFlash動画以外のストリーミングサービスやFTP、telnet、SSHなどの通信を制限、遮断しているという(左)。通信速度は下りで約1.8Mbpsとそこそこ出ていた(右)
KDDIは京セラ、Intel、JR東日本、大和証券グループ本社、三菱東京UFJ銀行の計6社の共同出資会社「ワイヤレスブロードバンド企画株式会社」を設立し、2.5GHz帯の広帯域移動無線アクセスシステム“モバイルWiMAX”事業、および免許取得に挑む
拠点間会議システムや遠隔医療システムといった法人向けモバイルWiMAX事例なども紹介。すでに韓国で開始しているモバイルWiMAX商用サービス。韓Samsung電子製のIEEE802.16e方式のデータ通信カードを用いてデモが行われていた
コンシューマ向けにも適用できる屋内用の小型基地局。送信出力は200mW×2、帯域幅は10MHz(2.5G-2.6GHz帯)。本体サイズは255(幅)×200(奥行き)×39(高さ)ミリ/重量2.5キロ(左)。“連合”の1社、Intelは、WiMAXと無線LANを統合する「Intel Wireless Network Solution」(開発コード:Echo Peak)を展示。ノートPC向けのCentrinoのように多くのPCに標準で備わるようになると仮定すると、普及も急速に広がるとも想像される(右)
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