第3回 AUX、外部スピーカー、FM飛ばし、Dockコネクタ経由──クルマで聴くiPhoneの音楽再生環境クルマで使う「iPhone 3G」(2/2 ページ)

» 2008年08月29日 15時43分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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音楽再生中に何ができる?

 では、iPhone 3Gはどうか。

 iPhone 3Gはi音楽再生機能の「iPod」のみマルチタスク操作が行え、通話やWebサイトの表示、メールチェック、Googleマップを含めたiPhoneアプリ起動など、音楽を再生しながらそのほかの機能を同時に利用できる。

photophoto CD-IB10IIから伸びるDockコネクタをiPhone 3Gに接続。カーオーディオ側で、プレイリストやアルバム選択、曲選択、曲の順送り/逆戻しなど、iPodの音楽機能の基本操作全般をコントロールできる
photo 楽曲/アーティスト名/アルバム名の漢字表示に対応。ステアリングから手を離さずに曲操作や音量を調整できるようにするオプションの「ステアリングリモコン CD-SR100」(4200円)も便利

 着信があると音楽の音量が下がり、終話で音量が元に戻る。YouTubeなどの動画コンテンツやWebラジオアプリなどの音声を出力するアプリを起動するとこちらが優先され、iPod機能は終了する。このあたりは、まぁそうだろうという動きだ。

 筆者のDEH-P810+CD-IB10II環境では、充電できない以外はおおむねの機能をコントロールできた。一応、充電のために別途シガーソケット充電器をなどを用意しておく必要が生じる(つまり、ダッシュボード付近にでろーんとケーブルが露出してしまう)のが悲しいところ。

 DEH-P810は、本体の回転つまみでiPodでいうところのクリックホイール回転操作、回転つまみを押して決定というようにiPodをコントロールできるが、iPodのクリックホイールの気分で操作するとリスト表示が追いつかず、数秒、処理待ち状態になる。これを設計したメーカーの担当者は本当にクルマで試したのかなと思えるほど悲しいできだと常々思っていたが、iPhone 3Gで試すとこの処理待ち時間がかなり改善され、すこぶる快適に使えたことに驚いた。この遅さは、iPodそのものの処理速度が要因の1つでもあったようだ。

 ちなみにDEH-P810は、BluetoothのA2DPとAVRCPによるワイヤレス音楽再生機能も備えるが、A2DPに対応しないiPhone 3Gでは使えない。バッテリー切れの心配がないクルマでの利用こそBluetooth子機として有効活用できるのにと思うと非常に残念だ。

 次回は音楽に続いて動画。iPhone 3Gに保存する動画データをクルマでどのように楽しめるか試してみる。

 (次回へ続く)

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