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» 2009年02月17日 23時00分 UPDATE

自動車と通信のビジネス交流、ナビグランプリも開催──国際自動車通信技術展 企画説明会

国際自動車通信技術展実行委員会は2月17日、6月30日から7月2日に開催する「第1回国際自動車通信技術展」の企画説明会を開催した。テーマ別の展示とナビゲーショングランプリを目玉に、講演やアワードなどと合わせて“クルマの通信”のビジネス交流を図る。

[ITmedia]
Photo 国際自動車通信技術展

 国際自動車通信技術展実行委員会は2月17日、6月30日から7月2日に幕張メッセで開催する「第1回国際自動車通信技術展」の企画説明会を開催した。

 国際自動車通信技術展は、大容量化が進む「自動車内のデータ通信」と、LTE(Long Term Evolution)や広帯域無線アクセスなど、ブロードバンド化が進む「車外のワイヤレス通信」を中心に、自動車業界と通信業界にかかわる多くのプレーヤーを集め、新しいビジネスを創出するような、幅広い関係者の交流の場とする展示会。クルマそのもの、あるいは通信インフラに関連する話題だけでなく、電気自動車やプラグインハイブリッド車の登場で、今後変化することが予想されるロードサイドビジネスや電気インフラ、駐車場インフラなどに関わる技術やサービスも、自動車と通信に深く関わるトピックとして取り扱う。

Photo 実行委員長の日刊自動車新聞社 代表取締役社長の伊藤知氏

 実行委員長の日刊自動車新聞社 代表取締役社長の伊藤知氏は「自動車業界は100年に一度といわれる未曾有の不況に巻き込まれている。自動車メーカーやサプライヤーは暴風雨の中にあるが、次の大いなる飛躍に備え、戦略的投資は続けるとしている。この展示会を新しいサービスやビジネスを生み出す自動車と通信の交流の場にしたい」とあいさつした。


Photo 企画委員長の神尾寿氏

 企画委員長を務める神尾寿氏は「2009年は自動車業界の転換期であると同時に、通信業界にとっても“次の10年”へ向けた重要な転換期。2つの産業の転換期がクロスオーバーする時代であり、これからの新しいビジネスやサービスの創出が重要になっている。自動車業界は100年以上の歴史があり、常にそのときどきの最先端の要素技術やトレンドを前向きに取り入れてきた。しかしこの10年、ICT(情報通信技術)は自動車産業にあまり取り入れられていない。もっと取り入れられていいと思う。この展示会は、もう一度ICTと自動車業界の融合を目指したい。自動車産業とICT産業のマッシュアップモデルが作れるといい」と抱負を語った。

6つのテーマコーナーで“分かりやすく”展示

 国際自動車通信技術展では、カンファレンスやプレゼンテーションを重視し、会議室で行う専門的なカンファレンスと、オープン型のプレゼンテーションスペースを用意する。また会場は、出展者が個別にブースを立てるのではなく、6つのテーマ別のコーナーを用意し、コーナーのテーマに沿った出展者に、コーナーの近くに出展してもらう形を採り、「見やすい展示会」を目指す。

 展示コーナーは、以下の6つに正式に決まった。

  1. EV・プラグインハイブリッドで変わるインフラと周辺ビジネス
  2. 輸送通信ソリューション
  3. 大容量化するネットワークセンシング
  4. 人とクルマ、クルマとクルマをつなげる近接通信
  5. ETC・DSRCの新市場
  6. テレマティクスとカーライフコンテンツ

 「EV・プラグインハイブリッドで変わるインフラと周辺ビジネス」では、多くの注目を集めているEV(電気自動車)やプラグインハイブリッド車が、充電の際に必ずインフラに接続する点に着目。エコとは違う、通信という視点からEVやプラグインハイブリッドを見る展示とする。ここではPLC(電力線通信)などを活用したクルマへのコンテンツ提供や、クルマから取得できる情報を活用したサービス/ビジネスの創出を狙う。

 「輸送通信ソリューション」は、自動車市場の半分を占める商用車にフォーカスした展示。プロドライバーや車を使っている事業者向けに、通信を使って生産効率の拡大やコスト低減などを可能にするソリューションを、具体的な事例とともに紹介する。

 「大容量化するネットワークセンシング」コーナーは、高度化するクルマのセンサーなどをつなぐネットワークを扱う。ASV(先進安全自動車)や、路車間・車車間通信などもこのカテゴリーに関連する。会場ではクルマからどういったデータが取り出せるかといった情報をICT産業の関係者に開示することで、新たなサービスやコンテンツの創出などにつなげる。

 「人とクルマ、クルマとクルマをつなげる近接通信」は、FeliCaやMIFAREなどの非接触IC、高速なデータ転送が可能なTransferJet、そして現在はハンズフリー機器として普及が進んでいるBluetoothなどの各種近接通信技術を、クルマと連携させるとどうなるかを考える展示とする。ICT業界では非接触ICのりある連携が大きなトレンドとなっていることも踏まえ、クルマとケータイ、そしてロードサイドビジネスの連携から生まれるビジネスやサービスの可能性を探る。

 「ETC・DSRCの新市場」では、昨今導入が進んでいるETCをさらに活用するための認証管理や会員サービス提供のための仕組みなどを展示。スマートインターチェンジなどの取り組みのほかに、民間での利用を視野に入れた将来の可能性を解き明かす。

 「テレマティクスとカーライフコンテンツ」コーナーは、今後やってくる、クルマがネットワークに常時接続される環境でのコンテンツ活用などがどうなるかを考える展示。ネット連携や情報サービス連携などが生み出す新たな価値や、クルマ側への情報提供が可能になったときの活用方法などを分かりやすく説明する。

ナビ日本一を決める「ナビゲーショングランプリ」も開催

 併載する特別企画には、自動車メーカーによる特別展示や、優れた技術や製品を表彰するATTTアワード(自動車通信技術賞)に加え、「ナビゲーショングランプリ」を開催する。

 ナビゲーショングランプリは、通信機能を備えた最先端のカーナビの価値やすごさを知ってもらうための企画。最先端のカーナビが切磋琢磨することで、より優れたナビを作るきっかけとなることも期待する。幕張メッセからスタートし、東京都内、神奈川県内、そして東京都内のいくつかのチェックポイントを通って幕張メッセに戻るコースのラリー形式のグランプリだ。

 出場条件は、通信を利用したサーバ型ナビゲーションシステムであること。実際のグランプリでは「車両装着型カーナビ」と「PND/ケータイ/スマートフォン型カーナビ」の2部門で表彰を行う。車両装着型カーナビかどうかは、車両側との通信接続の有無により判断する。優秀なナビは、所要時間と予測精度、そして所要コスト(通行料など)を総合して判定する。総合順位は所要時間の短さを軸に判定するが、予測精度や所要コストなども合わせて発表する予定だ。

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