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» 2012年10月15日 11時49分 UPDATE

写真で解説する「ARROWS V F-04E」 (1/2)

「ARROWS V F-04E」は、エンターテインメント機能を重視したハイエンドスマートフォンだ。富士通が得意なヒューマンセントリック機能もさらに充実させ、使いやすさにも配慮している。

[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]

 NTTドコモが発表した富士通製スマートフォン「ARRWOS V F-04E」は、最大1.5GHz駆動のクアッドコアCPU「Tegra 3」、2Gバイトのシステムメモリ(RAM)と64Gバイトの大容量内蔵ストレージ(ROM)を搭載し、withシリーズ端末としては比較的ハイエンドなモデルだ。夏モデルの「ARROWS X F-10D」にはなかったモバキャス(NOTTV)チューナーも搭載し、カタログスペック上はおくだけ充電以外は「全部入り」となっている。

photophoto 「ARROWS V F-04E」はWhite、Magenta、Blackの3色展開。大きな画面を筐体いっぱいに広げる狭額縁デザインとなっている

デザインはARROWS X LTE F-05Dに近い

 端末の仕様的には、NEXTシリーズの「ARROWS X」としてもおかしくないのだが、「エンターテイメント機能を重視したことと、メインターゲットがそれを楽しみたいユーザーである」(説明員)ことを考慮した結果、withシリーズとなったようだ。なお、ARROWS Vの“V”は「VisualやVideoなどの意味が込められている」(説明員)とのこと。今までREGZA Phoneブランドで展開していたコンセプトをARROWSブランドでも展開してみた、というイメージで捉えると良さそうだ。

 端末サイズは、約65(幅)×129(高さ)×10.9(薄さ)ミリで、重さは約155グラム。デザインは昨冬モデルの「ARROWS X LTE F-05D」を彷彿とさせるもので、F-10Dよりもコンパクトになっている。横幅に関しては「持ちやすさを考慮して、F-05D同様の65ミリに抑えることを目標にして開発してきた」(説明員)という。一方、高さに関しても「画面を大型化しつつ、F-05Dと同様のサイズ感にしたかった」(説明員)とのことで、今まで富士通がこだわってきた物理ボタンによるシステムキーではなく、液晶画面上に表示するようにした。そのため、F-05DやF-10Dと同じ解像度(720×1280ピクセル)の液晶を搭載したものの、通常のアプリでの実表示領域が若干減っている。ただし、液晶上のシステムキーにもこだわりがあり、プロモーションカラーでもあるホワイトは本体色に合わせた白背景で、それ以外の2色に関しては黒背景になっている。また、利用頻度と利便性を考慮し、Android 4.0の標準仕様タスクキーとなっている部分が、メニューキーになっている。

 筐体カラーは、いずれも光沢仕上げとなっている。携帯電話を長期間使っていると、塗装のはがれが気になることが多いが、それを防ぐために、色を2回塗装した上に「ウルトラタフガードplus」と呼ばれるフッ素系コーティング材を塗布してある。そのため「従来よりもちょっとのことでは塗装はがれが起こらなくなっている」(説明員)。

photophoto 本体表面と裏面。今回はディスプレイ下には物理キーを搭載していない
photophotophoto 「ARROWS X LTE F-05D」(左)とF-04E(右)のMagentaを並べてみた。デザイン面で似通っている部分が多いことが分かるだろう。横幅と高さは両者ともにほぼ同一だが、放熱やバッテリー容量の影響からF-04Eの方がやや厚くなっている
photo ホワイトのみ、システムキーがホワイトベースになっている。配列は「戻る」「ホーム」「メニュー」という順番。タスクキーは、F-10Dと同様にメニューキーの長押しで代用する

 本体側面には、「クレセントライン」と呼ばれる緩やかな弧が描かれており、デザイン上のアクセントとなっている。側面を見ていると、既存のARROWSシリーズと比較して、音量調節キーと電源キーの位置が入れ替わっていることに気がつく。「スリープするため電源ボタンを押す際に、『電源キーの位置が上すぎて押しづらい』という意見が多かった」(説明員)ため、入れ替えたようだ。左側面に電源キーがある場合、左手操作のときは親指で、右手操作のときは人差し指で押すことが多いと思われるが、いずれの手でも押しやすくなったことを実感できるだろう。

photophoto 左側面には音量調節キー、電源キーとストラップホール、右側面にはワンセグ・モバキャス用アンテナとリアカバーを外すときに使う溝がある。両側面には「クレセントライン」が配され、おしゃれさを演出する
photo 押しやすさを重視して音量調節キーと電源キーの位置を入れ替えた。これは、今冬の富士通スマートフォン共通の特徴でもある

 本体上面にはMicro USB端子とイヤフォンジャックが配されている。Micro USB端子はMHL出力を兼ねており、アダプターを介してHDMI出力が可能となる。イヤフォンジャックは「多くのユーザーの要望に応えて」(説明員)、キャップレスタイプを採用した。スマートフォンで音楽をよく聴くユーザーにはうれしい変更点だろう。なお、Micro USB端子は引き続きパッキン付きのキャップが付く。本体下面にはメインマイクと温湿度センサーが搭載される。F-10Dや「REGZA Phone T-02D」では、システムキーの間にこれらが配されていたが、物理キーが廃止されたために、下面に移ったようだ。

photophoto 本体上面にはMicro USB端子とイヤフォンジャック、下面にはメインマイクと温湿度センサーがある
photo イヤフォンマイク端子はキャップレスとなった。Micro USB端子は引き続きパッキン付きキャップで保護される

バッテリーは2420mAhにアップ、発熱は?

 バッテリーは、国内メーカー製スマートフォンとしては最大容量となる2420mAhに増量された。静止時の連続待受時間は3G環境で約670時間、LTE環境で約300時間、GSM環境で約510時間、連続通話時間は3G環境で約500分、GSM環境で約710分となっている。「F-10Dではバッテリー持ちに関するご意見を多く寄せられた。容量アップとさらなる処理の最適化で実使用可能時間は伸びた」(説明員)とのことだ。バッテリー容量が大きくなったことに伴い、充電にかかる時間を短縮する「急速充電」を搭載した。専用ACアダプタを使うことで急速充電ができる。急速充電はバッテリーにとっては負担となるため、無効にすることも可能だ。

※初出時に「卓上ホルダを利用すると急速充電できる」との記述がありましたが、microUSB端子でも専用ACアダプタを利用すれば急速充電が可能です。お詫びして訂正いたします。(11/6 14:30)

 その代わり、F-10Dで対応した「おくだけ充電」(Qi)には対応しなくなった。「Qiでは急速充電できないことと、バッテリー側にコイルを搭載するとさらに厚くなってしまって、ユーザビリティーを損なう」(説明員)ためだ。miniUIMカード(microSIMカード)スロットは、トレイ式となった。メモリカードは最大64GバイトのmicroSDXCに対応している。miniUIMカードとmicroSDカードは電源を切り、バッテリーを外して脱着する。

 電力消費はさることながら、Tegra 3を引き続き搭載することから、発熱面でも心配がある。F-10Dは非常に発熱しやすい傾向にあり、端末保護のための機能制限がかかる頻度が高かったが、「筐体にさらなる放熱対策をしたので、F-10Dと比べると端末温度が急激に上がる、ということは少なくなっている。利用環境にもよるが、熱による機能制限発生率はグッと抑えられている」(説明員)。筆者も比較的長い時間ARROWS Vを操作していたが、F-10Dのように端末の温度が急に上がったり、負荷の大きい機能を使っていても端末の機能制限がかかったりということもなかった。ただし、ほかの端末群と比べると若干“暖かめ”であるのは確かだ。

photophoto 本体のリアカバーを外すと、2420mAhのバッテリーが筐体ぎりぎりのサイズに収まっていることが分かる(写真=左)。急速充電もできるが、バッテリーへの負荷軽減のために無効にすることもできる(写真=右)
photo miniUIMカードスロットはトレイ式になった。microSDは標準で2Gバイトのものが同梱される

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