ベンチマークテストで「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」の実力を測る「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」の“ここ”が知りたい 第5回

» 2013年12月24日 19時52分 公開
[村上万純,ITmedia]
photo ベンチマークテストを実施

 ベンチマークテストの測定結果はスマートフォンの性能を測る指標の1つだ。“ここ”が知りたい第5回では、「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」のベンチマークテストを実施してその性能を調べた。また、電源オフ状態から起動するまでの時間や再起動にかかる時間も併せて調べた。

 今回使用したベンチマークテストは、CPU、メモリ、データ読み書き(I/O)の性能と、2D/3Dの描画性能を評価する「Quadrant Professional Edition」と「AnTuTu Benchmark」、そしてゲーム操作時のグラフィック性能を評価するRightwareの「Basemark X」の3つ。いずれも5回計測し、その平均値を出した。プロセッサーにQualcommのSnapdragon 800 シリーズ「MSM8974」(2.2GHzクアッドコア)を採用したSH-01Fの性能を、NTTドコモの2013年夏モデル「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」のベンチマークテストの結果と比較しながら見ていきたい。

Quadrant Professional Edition ver.2.1.1

photo Quadrant Professional Editionのスコア

 Quadrant Professional Editionのテストは平均で18491.2。SH-06Eの11381より大幅にパワーアップしている。項目別に見ると、CPUの平均値が61410.6、メモリが14816.6、I/Oが13514.2、2Dが500、3Dが2213.6となった。データの読み書きをはじめ、高精細な動画再生など高負荷のかかる処理に重要なCPU性能が大幅にアップしている。一方で2Dや3DのスコアはSH-06Eとほとんど変わらなかった。


Quadrant Professional Editionのスコア
  CPU メモリ I/O 2D 3D 総合
1回目 64568 15913 13460 500 2207 19330
2回目 64310 15493 12677 500 2196 19035
3回目 63661 14532 12407 500 2213 18663
4回目 57623 13791 13918 500 2213 17609
5回目 56891 14354 15109 500 2239 17819
平均値 61410.6 14816.6 13514.2 500 2213.6 18491.2

AnTuTu Benchmark ver.4.1

photo AnTuTu Benchmarkのスコア

 AnTuTu BenchmarkはSH-06Eと計測の仕方が異なっているので、あくまでSH-01F単体のスコアを評価の目安としてほしい。総合スコア平均は27446.2。2013年冬モデルのハイエンド端末である「GALAXY Note 3」のスコア33292と比べるとやや劣る数値となっている。ちなみに、1回目は31126、2回目は28044、3回目は26977、4回目は22364、5回目は28720という結果だった。項目別に見ても、いずれの項目でもGALAXY Note 3よりは劣る結果となった。


AnTuTu Benchmarkのスコア
  Multitask Dalvik CPU integer CPU float-point RAM Operation RAM Speed 2D 3D Storage IO Database IO 総合
1回目 5649 3531 2791 2866 1280 2468 1615 8716 1535 675 31126
2回目 5148 3184 2420 2461 1049 2073 1617 7971 1456 665 28044
3回目 4901 3116 2135 2283 979 1950 1615 7888 1445 665 26977
4回目 3164 1881 803 959 394 2477 1613 8746 1637 690 22364
5回目 5151 3512 2488 2673 1175 2029 1619 8089 1314 670 28720
平均値 4802.6 3044.8 2127.4 2248.4 975.4 2199.4 1615.8 8282 1477.4 673 27446.2

Basemark X ver.1.0

photo Basemark Xのスコア

 Basemark Xは「Unity 4.0」というゲームエンジンを搭載しており、ゲーム操作時のグラフィック性能を測れる。今回使用したのはGoogle Playで提供されている無償版だ。テスト項目は「On-Screen」と「Off-Screen」の2つ。On-Screenでは端末のディスプレイ解像度に合わせてテスト用のグラフィックが動作し、Off-ScreenではフルHD(1080×1920ピクセル)の解像度で動作する。単位はfps(1秒あたりのフレーム数)で表す。

 2013年夏モデルの横並び記事ではシャープ端末が高いスコアを記録したが、SH-01FもOn-Screenは14.283fps、フルHD統一のOff-Screenは12.027fpsとSH-06Eを上回る結果を出している。SH-06Eだけでなく、同時期登場のハイエンドモデルとなるGALAXY Note 3をも上回るスコアとなっている。


Basemark Xのスコア
  On-Screen Off-Screen
1回目 16.609fps 13.831fps
2回目 16.356fps 13.588fps
3回目 15.259fps 12.024fps
4回目 11.601fps 10.360fps
5回目 11.591fps 10.330fps
平均値 14.283fps 12.027fps

起動・再起動にかかる時間は?

photo 「スリープにする」を選ぶと、起動時間を短縮できる

 起動時間は電源キー長押しでバイブレーション起動時からロック画面が表示されるまでの時間を、再起動は再起動ボタンをタップしてからロック画面が表示されるまでの時間をそれぞれ計った。いずれも手押しのストップウォッチで5回計測した平均値を算出し、小数点3位を四捨五入している。結果は、起動時間が20.86秒、再起動時間が28.86秒だった。SH-06Eの起動時間30秒より10秒近く速くなっている。また、起動時間を短縮できる「スリープ状態にする」というボタンをタップすると、起動時間は10秒を切る。


起動・再起動にかかる時間
  起動 再起動
1回目 21.9秒 26.6秒
2回目 18.7秒 28.2秒
3回目 18.3秒 39.8秒
4回目 22.6秒 27.1秒
5回目 22.8秒 22.6秒
平均値 20.86秒 28.86秒

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