シャープ製のドコモスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」は、“3日使える”というスタミナが魅力だが、持ちやすさや触り心地にも注目したい。“ここ”が知りたい第2回では、AQUOS PHONE ZETA SH-01Fの外観や持ち心地、新しいユーザーインタフェースのグリップマジックなどを見ていく。
SH-01Fは、5インチディスプレイと大容量の3000mAhバッテリーを搭載しながら、約139グラムという軽さを実現した。これは、ドコモの2013年冬モデルの5インチスマホでは最軽量だ。実際に手にすると、「この大きさにしては軽い」という印象を受ける。多くの人が見た目と手に持った実感にギャップを感じるのではないだろうか。前モデルで4.8インチディスプレイを搭載した「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」は約157グラムだったが、それよりスペックを進化させた上で18グラム軽量化している。
厚さも8.9ミリと薄く、女性の手にもしっとりなじむラウンドフォルムを採用した。大型画面はやや手に余る印象もあるが、薄さや軽さ、持ちやすさがその点をカバーしている。バッテリーは取り外しできないため、背面はバッテリーカバーの継ぎ目などもない滑らかなデザインだ。iPhone 5sと比べるとサイズ感の違いや背面の丸みのあるボディが際立つ。
軽量でスリムなSH-01Fは、外観に余計な装飾や操作部がないのも特徴の1つ。本機では物理キーは右側面の電源キーのみで、右手で端末を握ったとき、自然に親指が触れる位置に配置されている。
また、IPX5/IPX7等級の防水性能を備えているが、外部接続端子とイヤフォン端子がキャップレス仕様でスッキリしたデザインになっている。水回りでカバーの開閉を気にする必要もない。端末上部にはワンセグ・フルセグ用アンテナが内蔵されているほか、端末下部にはストラップホールも搭載した。ストラップはなかなか装着が難しかったので、取り外すのも苦労しそうだ。
SH-06Eでは右側面にあったボリュームキーが、タッチ式になって画面下にレイアウトされているのも大きな変化の1つ。使い始めた当初は思わず側面のボリュームキーを探してしまいそうになったが、慣れるとそこまで気にならない印象だ。物理キーだとある程度力を入れて押したり、端末を持っている手を持ち替えなければならないが、タッチ式だとその必要もない。
ただ、ホームキーや戻るキーなどと間違えやすく、人によってはなかなかなじまないかもしれない。好みの問題もあるが、ボリュームキーがタッチ式なことは端末購入時のポイントになるだろう。
SH-01Fには、新たに「グリップマジック」という機能が追加された。端末下部の両側面にタッチセンサーを備えており、その部分を左右同時に触ると各種操作ができるというもの。画面消灯時に端末を握るとロック解除画面が表示されるため、例えばスマホを握るだけで時間を確認できる。ロック解除に顔認証を利用すれば、タッチパネルに触れなくても画面消灯から復帰させてロックを解除できるのも便利だ。
また、着信時に握ると着信音量のボリュームを下げられる。ただし、握った瞬間に反応するわけではないので、約1秒の時差が気になる人もいるかもしれない。端末を握っていることを検知して画面の自動回転も抑止するほか、端末が使われている間は画面を消灯させない「Bright Keep」機能にもグリップマジックを用い、より正確に画面のオン/オフが行なわれるようになった。スマホでありがちなストレスを、意識せずに取り除いてくれるありがたい機能でもある。
グリップマジックのタッチセンサーは、薄めのソフトケースを着用してもしっかりと反応してくれた。厚みのあるカバーを装着すると反応しなくなることもあるので注意だ。ケース装着時はセンサーの感度を「設定」→「便利機能」→「グリップセンサー」から、「強め」に設定するといいだろう。なおグリップマジックを使わない場合は、通知パネルからオン/オフを操作できる。
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