シャープ製Androidスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」は、NTTドコモの2013-2014年冬春モデルの「おススメ機種」の1つであるハイエンド端末。5インチフルHD IGZO液晶と大容量の3000mAhバッテリーで、“3日使える”スタミナを実現している。
SH-01Fの本体サイズは約70(幅)×141(高さ)×8.9(厚さ)ミリで、重さは約139グラム。縦長の形状とディスプレイの大きさから持ちにくそうな印象を受けるが、実際に手にすると見た目より軽く、薄さも際立つ。説明員は、「ハイエンド端末だが、シャープ端末はユーザーの裾野が広い。軽さや薄さ、バッテリー持ち、画面の大きさなどは先進的なユーザーから初めてスマートフォンを使う人まで、幅広く訴求できるポイント」と説明する。
ディスプレイは約5インチのフルHD(1080×1920ピクセル、440ppi)IGZO液晶を搭載し、消費電力の抑制に貢献する。IGZOではおなじみ、静止画表示中における画像の更新回数を60分の1に減らす「液晶アイドリングストップ」の動きを最適化することで、夏モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」と比べてディスプレイのカラーフィルターの透過率を上げたことで、従来と同じ消費電力でより明るく表示できるようになり、約20%省エネ効果が向上している。
メインカメラは有効約1630万画素CMOSセンサーを搭載し、F1.9の明るいレンズ「BrightEye」と新しい撮影モード「NightCatch」を追加。夜景をよりきれいに撮影できるようになった。オートフォーカスはより高速になり、ズームしても画像が粗くなりにくい「美ズーム」機能も追加された。
特筆すべきは、端末を握るだけでさまざまな操作が可能になる新感覚のUI「グリップマジック」だ。見た目では分からないが、端末下半分の両側面にセンサーが内蔵されている。センサー部分を握ると、消灯中のディスプレイが点灯するほか、着信音量が最小になったり、画面の余計な回転が抑制される。「例えば、ブラウザ閲覧したままベッドに寝転がっても、縦向き状態を維持できる。今まで感じていたちょっとしたストレスを除ける」(説明員)というメリットがあるが、「両方のセンサーを握らないと、感知しない」(説明員)。それでも、普通に端末を握るだけなので、特にわずらわしさはないだろう。
ドコモは、今回のラインアップであるスマートフォン/タブレット計10機種に、新しいユーザーインタフェース(UI)「docomo LIVE UX」を搭載した。最も特徴的なのは、さまざまなサイトから独自にニュースをキュレーションするサービス「マイマガジン」の搭載だ。「政治」「経済」「エンタメ」「スポーツ」「まとめサイト」など幅広いジャンルのニュースを網羅する。マイマガジン上で読んだニュースの履歴からユーザーの好みを学習し、各人に合わせたニュースを反映していくという。ホーム画面を下方向にスワイプするとトップニュースが表示される簡単操作で、1日の出来事を短時間で把握したいときに重宝しそうだ。マイマガジンは、11月上旬以降に提供する予定だ。
「docomo シンプル UI」や、シャープ独自の「3ラインホーム」なども備え、スマートフォンを初めて使うユーザーにも操作しやすい設計を取り入れている。ボタン1つで「履歴」「お気に入り」「ミニアプリ」を呼び出せる「クイックランチャー」機能も追加し、使い勝手を重視している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.