ドコモ、24カ月ぶりに純増数トップ MNPはKDDIが27カ月連続1位――2013年12月契約数

» 2014年01月10日 16時19分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
グループ名 2013年12月純増数 累計
NTTドコモ 27万9100 6218万1600
KDDI 22万2600 3961万6900
ソフトバンクモバイル 22万4300 3475万9500
携帯総数 72万6000 1億3655万8000

 電気通信事業者協会(TCA)は1月10日、2013年12月末時点の携帯電話契約数を発表した。純増数トップは27万9100件を獲得したNTTドコモだった。ドコモの純増トップは2011年12月以来24カ月ぶり。次いでソフトバンクモバイルが純増22万4300件で2位、KDDI(au)が純増22万2600件で3位だった。ソフトバンクとauの差はわずか1700件という僅差だった。

 累計契約者数はドコモが6218万1600件、KDDIが3961万6900件、ソフトバンクが3475万9500件で、3社の合計は1億3583万2000件となった。

 MNPは、KDDIが43300件の転入超過で引き続きトップ、ソフトバンクも9400件の転入超過だった。純増1位のドコモは5万1000件の転出超過だった。ドコモの転出超過は2013年8月から改善が続いており、3社のMNP利用実績は徐々に差が小さくなってきている。

MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −5万1000
KDDI 4万3300
ソフトバンクモバイル 9400
イー・アクセス −1700(推定)

 ドコモは2年ぶりの純増数トップについて、在庫状況の改善によりiPhone 5s/5cの販売が好調だったことと、Androidスマートフォンの2013-2014年冬春モデルが一通り発売され、店頭ラインアップが充実したことが要因と説明。また各種の割り引き施策など料金面での優位性も浸透してきているという。

 KDDIは12月度の獲得契約者数について、iPhone 5s/5cとAndroidの冬モデルが好調なことに加え、800MHz帯に対応したLTEネットワークの優位性やスマートバリューやスマートパスなどのサービス面が評価されたと分析。競争激化でMNPの転入が減ってきているものの、通年では96万件超の転入があること、また解約率が0.67%と他社よりも低いことなどに、取り組みの成果が現れていると説明した。

 純増数トップの座を明け渡したソフトバンクだが、30カ月連続で20万件以上の純増を獲得しており、また通年では6年連続で純増数トップを維持。他社の追い上げが激しくなってきているものの、堅調な実績を残していると説明した。また12月はiPhoneシリーズに加え、新発売となったAndroidスマホのAQUOS PHONE Xx 302SHが販売好調だったという。

photo 純増数の推移
photo 純増シェアの推移
photo MNP利用状況の推移

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