NTTドコモの「GALAXY Tab S 8.4 SC-03G」は、8.4型の有機ELディスプレイを採用したサムスン電子製のAndroidタブレットだ。専用のBluetoothキーボードが同梱され、小型のノートPCのように使えるのが特徴。OSはAndroid 4.4、CPUにはクアッドコアのMSM8974(2.3GHz)を採用する。発売は12月中旬を予定しており、価格は2万円台前半になる見込みだ。
最大の売りとなっている付属品のBluetoothキーボードはサムスンの純正品で、本体をキーボード上部のスペースに立てかけることで、ノートPCのようなスタイルで利用できる。
Bluetoothでタブレットと接続する仕組みになっており、キーボードにはオン/オフを切り替えるスイッチが用意されている。キーボード本体にもバッテリーが内蔵され、フル充電の状態で約120時間の連続使用が可能だ。
本体を折りたたむようにして閉じれば、キーボードと一体化する。キーボード側にアタッチメントが取り付けられており、これを使うことで本体を固定できる。なお、ヒンジなどの特別な接点は設けられていない。重量はキーボードが約253グラム、GALAXY Tab S 8.4が約298グラムで合計すると約551グラム。一般的なノートPCよりも軽いので、女性でも無理なく持ち歩けるだろう。
なお、背面に2つ円形のボタンのような物が見えるが、これは別売のジャケットを取り付けるために使用する。キーボードとの接続には特に関係はない
8.4型の大型ディスプレイを採用しているが、サイズ感が抑えられているのもポイントだ。側面部のフレーム(縁)が狭められているので、全体にコンパクトな仕上がりになっている。また、一般的な液晶よりも1.3倍色の再現性が高いという、スーパー有機ELディスプレイを採用しているため色味も鮮やかだ。液晶では表現しにくいエメラルドグリーンのような緑系の色を表示する際に、特に効果を発揮するという。
本体のサイズは約213(高さ)×126(幅)×6.6(厚さ)ミリで、重量は約298グラム。厚さが6.6ミリとスリムで、重量も抑えられているので持ち歩きにも便利だ。さすがに片手で操作するのは難しいが、両手であれば長時間でも無理なく操作できるだろう。
音声通話には非対応だが、近くにあるGALAXYシリーズのスマホ(Android 4.4以上)と連携できる機能「SideSync」を使うことで、手元にスマホがない状態でもタブレット上で通話が可能。スマホに届いたメールを閲覧したり、写真を確認したりといった操作もできるほか、スマホとタブレット間でのデータのやり取りも行える。移動中にスマホで受信していたデータを、落ち着いた環境ではタブレットに移して操作するといった使い方ができる。
2つのアプリを同時に使用できる「マルチウィンドウ」にも対応。画面右端をスワイプすると、アプリランチャーが表示され、使用したいアプリのアイコンをドラッグすることで起動。2つのアプリを立ち上げれば、限られた画面スペースを有効に利用できる。それぞれのアプリの表示領域はドラッグして調整できるほか、左右の入れ替えにも対応する。
そのほかの仕様も確認しよう。内蔵メモリは3Gバイトで、ストレージは32Gバイト。バッテリー容量は4900mAhで、取り外すことはできない。通信面では、下り最大150Mbps、上り最大50MbpsのLTE(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)に対応。また、Wi-FiはIEEE802.11acをサポートする。今季、対応モデルが増えたLTEとWi-Fiの同時接続による高速ダウンロード機能にも対応した。
機能面では、同梱の外付けアンテナケーブルを接続することでフルセグの視聴が可能。対応ヘッドセットやスピーカーを利用すれば、ハイレゾ音源も楽しめる。なお、防水・防塵には非対応だ。FeliCaやNFC、赤外線通信などもサポートしていない。通話機能を備えていないので、VoLTEもサポートしていない。
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