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» 2014年12月17日 15時35分 UPDATE

ARM A7搭載の軽量スマートグラスがまもなく:ソニー、40グラムの片眼用ディスプレイモジュールを2015 CESで公開へ

新開発パネルの採用で開口率96%を実現。制御用基板では、ARM A7と無線LAN、Bluetoothモジュールも実装してスマートフォン相当の性能と機能を有するという。

[ITmedia]

量産開始は2015年中を目指す

 ソニーは、12月17日に有機ELを利用した片眼用ディスプレイモジュールの開発を発表し、このモジュールとコンセプトモデル「SmartEyeglass Attach!」を2015年1月6日から米国で開催する2015 Internarional CESで公開することも明らかにした。

kn_sonyhmd_01.jpg 新開発の片眼用ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「SmartEyeglass Attach!」は2015 CESで公開する予定だ

 パネル外形は10.2ミリ×7.9ミリで、重さは約40グラム(ディスプレイ部が22グラム、そのほかの部分が18グラム)になる。ソニーが独自に開発した有機EL技術と半導体シリコン駆動技術を導入した0.23型ディスプレイを搭載する。解像度は640×400ピクセルを実現した。

 最大輝度は800カンデラ/平方メートル、コントラスト比は10000:1以上、応答速度は0.01ミリ秒以下で、sRGB色域も100%カバーする。ソニーの説明では、2メートル先の16型ディスプレイに相当する視野を確保しているという。

kn_sonyhmd_02.jpg 2メートル先で16型ディスプレイに相当する視野を確保することで、実際の視界を阻害することなく、必要な情報を参照できるとしている

 従来の画素構造では、RGBストライプ配列内に色純度を確保するための遮光部を配置していたが、新開発のディスプレイでは、配列を最適化することで遮光部を最小化し、画素サイズを小さくすると同時に開口率が従来の55%から96%に向上した。

kn_sonyhmd_03.jpgkn_sonyhmd_04.jpg 片眼用ディスプレイの構成。重さは約40グラムの予定だ(写真=左)。新開発のパネルを導入することで開口率が向上し、省電力でも明るい表示を実現した

 このモジュールでは、光学ユニットに加えて、高密度実装技術を利用した制御基板を組み合わせることで、スマートフォン相当の処理能力を持たせているため、単体でウェアラブルデバイスとして動作することが可能になった。

 制御基板には、プロセッサのほかに各種センサーや、無線LANとBluetoothに対応したモジュールも実装する。プロセッサはARM Coretex A7シリーズを搭載し、無線LANはIEEE802.11b/g/n準拠、Bluetooth 3.0-+High Speedが利用できる。センサーでは電子コンパスと加速度センサー、タッチセンサーを内蔵する。また、容量400mAhのバッテリーを搭載する。

 ソニーは、このモジュールの量産を2015年中に開始する予定だ。また、ソフトウェア開発キットとあわせてパートナー企業に提供することを明らかにしている。

新開発片眼用ディスプレイの主な仕様
項目 仕様
ディスプレイ 超小型高精細カラー有機ELディスプレイ(対角0.23インチ)
解像度 640×400ピクセル
表示色 RGB 24ビット/色域 sRGB 100%
最大輝度 800カンデラ/平方メートル
コントラスト比 10000:1以上
応答速度 0.01ミリ秒以下
搭載センサー 電子コンパス、加速度センサー、タッチセンサー
プロセッサ ARM Coretex-A7シリーズ
無線接続 Bluetooth 3.0 + High Speed、IEEE801.11b/g/n準拠無線LAN
バッテリー容量 400mAh
重さ 約40グラム(ディスプレイ表示部で約22グラム、そのほか約18グラム)

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