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» 2014年12月22日 14時30分 UPDATE

ITmediaスタッフが選ぶ、2014年の“注目端末&トピック”(ライター今西編):“写真”を通じたSNS上のコミュニケーションが多様化――セルフィーや動画撮影でスマホの新たな可能性を発見!

2014年はスマホ写真の扱い方に多様性が生まれた1年だった。海外で話題になった “セルフィー”が日本にも広まるなど、新たなブームが登場した。

[今西絢美,ITmedia]

 スマホの高機能化が進んだ2014年は、カメラ機能を売り文句にする機種が多かった印象を受ける。例えば、暗いシーンでもデジタルカメラ並の高感度撮影を実現するソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z3」や、最大広角120度の有効約370万画素のインカメラを備えるサムスン電子の「GALAXY Note Edge」などがその一例だ。スマホが普及したことでいつでもどこでも手軽に写真を撮れるようになったが、2014年はその撮影方法や共有方法に新たなスタイルが登場した。

SNSの普及に伴い、「セルフィー」が一大ブームに

 2013年、オックスフォード英語辞典などを出版するオックスフォード大学出版局は、「今年の英語」として「selfi(セルフィー)」を選出した。スマホを使って自分を撮影した写真を指すこの言葉は、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア上で使われることが多く、主に海外で使われている言葉だった。

 そんなセルフィーが日本に浸透したきっかけの1つは、3月に開催されたアカデミー賞授賞式で撮影された1枚だろう。アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープといった、豪華な俳優・女優陣によるセルフィーがTwitterに投稿され、世界中の注目を集めた。この写真は約340万回リツイートされ、リツイート数の新記録を樹立したほどだ。

 イスラム教の聖地であるメッカでは、巡礼者たちがセルフィーする姿なども見受けられており、保守的な人々からは批判の声が挙がっているという。聖地でも物議を醸すセルフィーだが、最近では「ドーナツ・セルフィー」なるものもはやりだした。

 ドーナツ・セルフィーとは、動画による自撮りで、頭を半周ずつ撮影し、それらをつなぎあわせて1本の動画にしたもののこと。スマホのカメラ部分を自分の耳に当て、そこから顔の前を通り、反対側の耳にカメラ押し当てる。この動画をつなげるというのが主な方法だ。プローモーションビデオのようにオシャレな雰囲気に仕上がるらしく、筆者もぜひ試してみたいと思っている。

セルフィーが楽しくなる「セルカ棒」が大ブレイク

 セルフィーに便利なアイテム、それが「セルカ棒」だ。「セルカ」とは「セルフカメラ」の略称で、「セルフィー棒」とも呼ばれる。もともとは韓国やインドネシアなどのアジア圏ではやっていたアイテムで、2014年の秋以降は日本でもブームになりつつある。夏に筆者が上野動物園を訪れた際に、アジア系の観光客が使っている姿を見て衝撃を受けたが、まさかここまで普及するとは思いもしなかった。米TIME誌では「2014年の発明品ベスト25」に選出されたほど注目されている。

photophoto セルカ棒を使えば、複数人での撮影や背景を含む自分撮りも簡単にできる

 1人で写真を撮りたい時に風景を写し込めたり、大人数で写真を撮る際によりたくさんの人が写せたりするのがこのアイテムの利点。写真を撮る姿はやや不格好だが、旅行やイベントに持参すると、かなり便利。筆者も最近購入したのだが、これまではあまり人と写真を撮ることがなかったのに、セルカ棒を使いたいがために、自ら記念撮影をしようと言い出すことが増えた気がする。

photo セルカ棒があると、その場の臨場感を背景に写しやすい。筆者のセルカ棒デビューの1枚は某ジャニーズのコンサート会場だった(笑)

 ただし、あまりにブレイクしたことで、韓国では技適マークのついていないコピー商品が数多く出回っている。Bluetoothでシャッターを切れるタイプのものは、技適マークがあるのを確認したうえで購入するようにしよう。もしくは、セルフタイマーをセットして撮影するシンプルなタイプを選ぶのもアリ。Androidスマホには声でシャッターが切れる機種などもあるので、それらの機能を活用するのもよさそうだ。

「タイムラプス」撮影で動画撮影の楽しさを体感

 アクティブユーザーが3億人を突破した写真投稿SNS「Instagram」。Instagramが2014年8月に公開した「Hyperlapse」は、登場初日からかなり話題を集めたアプリだ。コマ送り動画を撮影できるアプリなのだが、このアプリを使ってみて「動画って面白い!」と思うようになった。

 9月にAppleからリリースされた「iOS 8」にも、このアプリと同様の撮影が可能な「タイムラプス」機能が搭載されている。普段目にしている光景とはひと味違った動画に仕上がるので、撮影の腕が上がったような気分になれるのがいい。

 また、アプリストアのランキングを眺めていると、写真や動画を組み合わせてスライドショーを作成するアプリの人気が高いことに気付く。「Flipagram」(無料)や「SlideMovies」(無料)などがその代表で、タイムラプス撮影した動画にBGMを付けられる「Lomotif」(無料)などのアプリもある。

 これまではPCの編集ソフトでしかできなかった複雑な加工を、スマホだけで手軽にできるようになり、SNSがただの近況報告の場ではなくなりつつある。ある種の自己表現を誰もができる、ユニークな時代になったといえるだろう。

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