“紙”とは違う新しい雑誌体験!――ジャーナリスト神尾氏に聞く「dマガジン」の魅力

» 2015年03月31日 11時00分 公開
[今西絢美ITmedia]
photo 「dマガジン」のアイコン

 Amazonの電子書籍サービス「Kindle」が日本に上陸したのが2012年10月。その登場前後から、出版業界はいずれ電子書籍が主流になると言われ続けているものの、爆発的なブレイクに結びついていないのが現状だ。

 そんな中、2014年6月に登場したNTTドコモの雑誌読み放題サービス「dマガジン」は、2015年3月16日時点で170万契約を突破。キャリア主体の電子書籍サービスとしては異例のヒットを記録している。スタート時は79誌、現在では120誌以上の雑誌を配信しており、月額432円(税込)のワンコイン以下というリーズナブルな価格設定が特徴だ。

 そんなdマガジンを日常的に愛用しているというジャーナリストの神尾寿氏。ほかの電子書籍サービスにはない、dマガジンならではの魅力を語ってもらった。

読みたい雑誌がたくさんあることに気付かされたサービス

――(聞き手、今西絢美) 神尾さんはいつ頃からdマガジンを使われているのでしょうか?

photo 神尾寿氏

神尾氏 2014年6月のサービス開始時から使っています。これまでの電子雑誌のイメージから「パラパラとザッピングできるくらいかな」と思っていたのですが、dマガジンはそうではなかったですね。ここ1、2年でいろんなサービスを見てきましたが、そのなかでも5本の指に入る優良サービスだと思います。

 これまでに「ビューン」などの雑誌読み放題サービスをテスト利用したものの、雑誌を丸々1冊読めるのではなく、定額料金内では一部の記事しか読めませんでした。あと、Appleの「Newsstand」も使っていましたが、こちらは1冊丸ごと買わなくてはなりません。その点、dマガジンは定額読み放題なうえに、いろんな雑誌の読みたい記事だけを自由に読めるのが魅力的です。

 紙でも1冊を読み込むほど好きな雑誌は限られていると思うんです。1つの特集だけを読みたいこともあって、そうなると10冊や20冊読みたいものが出てくる。そのことに気付かされたのは、dマガジンを使い始めてからですね。好きなときにいろんな雑誌の興味が湧いた特集だけを定額で読める気楽さは、dマガジンを使い続けている大きな理由です。

 あと、ほかの電子書籍サービスはダウンロードが完了しないと読み始められませんでしたが、dマガジンはダウンロードが完了する前に読み始められます。バックグラウンドでダウンロードを続けてくれるので、そういった面でもストレスを感じませんよ。

デバイスと通信インフラの進化がキーポイント

―― dマガジンはラインアップの多さが強みのサービスだと思いますが、普段はどういった雑誌を読まれているのですか?

神尾氏 最初の頃はビジネス誌や経済誌など文字が多い雑誌が中心でしたが、最近は自動車雑誌やカルチャー誌、タウン誌なども読むようになりました。文字が主体の雑誌だけでなく、ビジュアルメインの雑誌が電子書籍でもスムーズに読めることは驚きでしたね。

photo 「dマガジン」では120誌の雑誌を配信中。これが月432円で読み放題になる

 もともと、スマホは画面が小さいので読みにくいだろうとiPad miniで使っていたのですが、これだけいろんな雑誌を読むならより大画面のiPad Air 2にしようと思い、最近買い足したんです。雑誌によってはファブレットでも問題ないのですが、写真メインの雑誌を読みたいならタブレットが断然おすすめ。最近はタブレットの解像度がどんどん高くなっているので、電子雑誌を受け入れるハードとしては申し分ありません。また、LTE対応エリアが広がり、外出先でもデータのダウンロードがしやすくなりました。そこに、「dマガジン」というコンテンツが出てきて、まさしく“機が熟した”という感じです。

photo 大画面で雑誌を読むべく、iPad Air 2を書い足したという。これなら凝ったレイアウトの雑誌も快適に読める

 10型クラスのタブレットがあれば、自動車雑誌のような複雑で凝ったレイアウトの雑誌も快適に読めます。縦画面で1ページをじっくり読んでもいいですし、流し読みしたいときは横画面でパラパラめくれる。これまでの電子雑誌はページの読み込み速度が遅くてイライラするパターンが多かったですが、「dマガジン」と「最新タブレット」、「LTE環境」という組み合わせではそういうことがなくなりました。紙の雑誌に近い感覚で使えるのがいいですね。

―― 具体的にはどんなシーンで活用されていますか?

神尾氏 一番よく使うのは移動中です。とくに飛行機内での利用は快適で、これまでは電子書籍をタブレットにダウンロードしていても電源を切らなくてはいけなかったのですが、その規制がなくなったことで、離発着時も読書の時間に充てています。

photo 「dマガジン」はiPhone/iPadはもちろん、Androidタブレットやスマートフォンにも対応。例えばドコモの防水タブレット「ARROWS Tab F-03G」なら、お風呂でも使うことができる

 あとは、家族とリビングで過ごしているとき。テーブルにPCを広げて仕事をしていると文句を言われますが、タブレットで雑誌を読んでいるくらいなら何も言われないですね。新しいタブレットを買うと「また無駄遣いして」と怒られる旦那さんは多いと思うのですが、dマガジンは主婦雑誌や料理雑誌もありますし、タブレットならではの活用例として説得材料になると思います(笑)。雑誌を1冊買うよりも安いですし、サービスとして元は取りやすいのでは。

 そしてdマガジンはマルチデバイスで利用登録できるので、スマホで雑誌を読めるのも便利ですね。外出時や移動中はタブレットが使いにくいシーンもあるので、片手でもさまざまな雑誌を読めるのはスマホならではといえるでしょう。

スペースの節約と管理のしやすさが電子書籍の強み

―― 普段から電子書籍を利用されることは多いのですか?

神尾氏 昨年から紙の本はだいぶ減らしました。持っていた本を処分して、電子書籍で買い直すということをしています。雑誌の場合も、紙版しかなかったり、装丁がきれいだから置いておきたかったりと、思い入れやそれなりの理由がないと買いません。

 やはり、スペースって重要だと思うんです。とくに私はマンション住まいなので、いかにスペースを節約して広々と使うかというのは大きな課題。そうなったときに電子化されていれば、スペースを節約できるだけでなく、管理もしやすくなるんです。

 4、5冊雑誌を買っても、どこかに置いてきてしまうと読みたいときに読めないのが紙の雑誌の問題点ですよね。それが、dマガジンなら読んでいる本をリスト化して順番に並べて表示してくれるので、紙の雑誌を持ち歩く必要がありません。管理面でも電子書籍は便利ですね。

―― 今後のdマガジンに期待する機能などはありますか?

神尾氏 マニアックな雑誌のラインアップが増えて欲しいとは思います。技術者が読むような専門誌などもあると面白そう。例えばスポーツ好きの人向けに、プラスαの料金を払うことで、スポーツ系のマニアックな雑誌のマニアックな記事が読める――という広がりが欲しいですね。雑誌の種類は多いですが、本当のマニアが読みたいようなラインアップはまだないのが悔やまれます。あと、子供が読めるような雑誌なども加えて欲しいですね。

photo ラインアップの拡充や新着通知機能の強化が待たれる

 使い勝手の面では、雑誌をブックマーク登録しておくと、新刊が出たときに通知してくれる機能が欲しいです。現状では新着通知があるものの、特定の雑誌の新着だけを教えてくれるものではないので。ほかにも、現状では雑誌をページ単位で保存できる「クリッピング機能」をもっと進化させて、グルメ誌などの情報を地図アプリなどのナビゲーションと連携してくれるなどの機能があると便利になると思いますよ。

―― dマガジンはどんなユーザーにおすすめしたいですか?

神尾氏 これまでキャリアのサービスをあまり使ったことのない人は、とにかく使ってみるといいと思います。最初の31日間は無料ですし、試しやすいと思います。あと、タブレットを買ってみたものの、一体何に使えばいいか悩んでいる人にもおすすめしたいですね。ドコモのタブレットだけでなく、他キャリアのタブレットやメーカーが販売するWi-Fi版タブレットでも、docomo IDさえ登録すれば利用できます。こんなに低コストで満足感が得られるサービスは使わないともったいないですよ。

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