HTC NIPPONが、国内のSIMロックフリー市場に本格参入する。10月中旬から、「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」の2機種をオンラインショップや家電量販店で発売する。
HTC Desire EYEはメインもインも1300万という高画素のカメラを搭載するほか、被写体を美しく、かつ楽しく撮影できるカメラ機能「HTC EYE Experience」を用意した。HTC e-shopでの価格は5万2800円(税別)。
HTC Desire 626は、機能を絞ったミッドレンジのスマートフォン。5型のHD液晶やクアッドコアCPU、2000mAhのバッテリーを搭載する。ツートーンカラーが目を引くマカロンピンクとマリーンブルーをそろえた。HTC e-shopでの価格は2万9800円(税別)。
10月1日の発表会で、HTC NIPPON 代表取締役社長の玉野浩氏が、2製品の特徴を紹介した。
5.2型のHTC Desire EYEについては「至高のカメラフォン」とアピール。インカメラもアウトカメラ同様に2色のフォトライトを搭載しているので、薄暗い場所でもきれいに自分撮りができる。他社のスマートフォンで撮影したものと比較しながら、逆光のシーンでも人物も背景もしっかり写せること、屋内のホワイトバランスが優れていることなども強調した。
HTC EYE Experienceの独自機能として、音声を使った自動シャッター、メイン/インカメラで同時に静止画と動画を撮影して1画面に収められる「スプリットキャプチャ」、インカメラで撮影した人物を切り取ってほかの写真に合成できる「クロップミーイン」、2人の写真を合成できる「フェイスフュージョン」なども利用できる。
海外メーカーが販売するSIMロックフリースマートフォンとしては珍しく、防水(IPX7)と防じん(IP5X)に対応していることも見逃せない。本体の前面にはステレオスピーカーを装備しており、HTC Jシリーズでもおなじみ、「HTC Boomsound」として訴求する。
5型のHTC Desire 626について玉野氏は「端まで指が届くことを考えながらデザインした。側面がマット仕上げなので(手にしても)滑らない」と説明。機能を絞ったモデルとはいえ、メインカメラはHTC Desire EYEと同じ1300万画素CMOS。ただしCPUスペックの都合で、リアルタイムの美肌効果やスプリットキャプチャなど、Desire EYEで利用できる一部のカメラ機能は利用できない。また防水や防じんには対応していない。
通信キャリアが販売するスマートフォンと異なり、メーカーが販売するスマートフォンは、メーカーがサポートも担当することになる。ユーザーが安心して使えるよう、HTC NIPPONは、年中無休で10時〜19時に相談ができるフリーダイヤルを用意する。端末の修理についは、フリーダイヤルに相談してから最短5日で修理済みの製品が届くというスピード対応を約束する。
サポートを注力することは「HTCのコミットメントと受け取ってほしい」と玉野氏は力を込める。今後は通信キャリアが実施しているような端末補償サービスや、対面でのサポートも視野に入れている。
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