マウスコンピューターは7月28日、Windows 10 Mobileスマートフォン「MADOSMA Q601」を発売する。2月の開発表明から約5カ月。発売を心待ちにしていた人も少なくはないだろう。Mobile World Congressで試作機を体験した筆者もその1人だ。
この度、製品版とほぼ同じ仕様のMADOSMA Q601を試す機会に恵まれた筆者は、その所感を簡単にまとめることにした。購入を検討している人にとって参考になれば幸いだ。
Q601は6型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載している。国内市場向けのWindows 10 Mobileスマホとしては一番大きい画面サイズで、横幅も82.3mm(キー部分を除く)ある。Windows 10 Mobileは画面を下げて操作する機能を標準で備えているが、それでも片手で操作するのは厳しめだ。
一方、この大きさゆえに文字の視認性は良好だ。Officeファイルの確認・編集作業など、Windows 10 Mobileの得意分野では画面の大きさがメリットとして生きるはずだ。
Q601はmicroSIMカードとnanoSIMカードを同時に搭載できる「デュアルSIM」に対応している。また、外部ストレージとして最大128GBのmicroSDXCを搭載できる。SIMカード・microSDスロットはトレイ式で、本体に同梱のSIMリリースピンを使って取り出すようになっている。
このような構成の場合、一般にnanoSIMカードとmicroSDが“排他”とされることが多い。Q601もこの点においては同様だ。
だが、Q601は付属品として「nanoSIMアダプター」を同梱している。これを使ってmicroSIMスロットにnanoSIMカードを搭載すれば、microSDと“共存”できる。非常にうれしい心配りだ。
デュアルSIM構成時は、片方のスロットがLTE(FD-LTE/TD-LTE)と3G(W-COMA)での通信に対応する。他方のスロットは、日本国内での待受に対応しない(GSMでの音声通話とSMS送受信に対応)。どちらのスロットでLTE・3G通信を行うかは、端末設定から選択できる。
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