iPhone 7の発売からはや5カ月。まずは様子見という人の手にも、そろそろ端末が行き渡った頃ではないだろうか。そんなタイミングでもあるせいか、各ケースメーカーはiPhone 7用ケースのラインアップをより強化している。
しかし、数多くのケースが発売されている状況にも関わらず、筆者はなかなか気に入るケースを見つけられずにいた。理由は明快で、好みに完全に一致するケースがなかなか見つからなかったのである。せっかく薄くてかっこいいiPhone 7に付けるのだから、ケースも薄くて軽くてかっこ良くないとイヤなのだ。
だが、そんな筆者にもようやく気に入るケースが最近見つかった。CCCフロンティアのスマホアクセサリーショップ「UNiCASE(ユニケース)」が有名スーツケースブランド「ZERO HALLIBURTON(ゼロハリ)」とコラボして生まれた「ZERO HALLIBURTON PC for iPhone7」が、それだ。UNiCASEにおける販売価格は4860円(税込)となっている。
筆者がこのケースを気に入った理由の1つとして、「薄さ」がある。これまでのゼロハリ×UNiCASEコラボケースはアルミニウム製だったが、このケースはポリカーボネート製となっている。製品名の「PC」は、「ポリカーボネート(polycarbonate)」の略なのだ。
ポリカーボネートの採用で、このケースは圧倒的な薄さと軽さを手に入れた。実際に手に持ってみると、ケースの存在がほとんど気にならない。それほど薄くて軽いのだ。本体自体がスリムなiPhone 7の魅力を損なわないことは、このケースの大きな魅力といえる。
もちろん「薄くて軽い」だけでは良いケースとは言いきれない。iPhoneの外見を構成するケースなのだから、「デザイン」も同じくらいに重要だ。このケースは全6色のラインアップがあるが、ここではブルーのものを使ってデザインを見ていこう。
このケースで何よりも目立つのは、ゼロハリの象徴でもある「ダブルリブ」だろう。このダブルリブはデザインに立体感を与えるだけでなく、凹凸によってケースの表情に深みを持たせるのに役立っている。ケースの表情という点では、自動車に施したものと同じような多層感のある塗装も見逃せない。
光の当たり方によって、ダブルリブが作り出す影の形や塗装の色味が変わって、さまざまな表情を楽めるはずだ。
キーやスピーカーの部分は、ガバっと広めに開けた1つの穴ではなく、iPhone 7に合わせて1つ1つ穴を開けてある。これは保護性能の向上はもちろんのこと、側面から見た際の一体感の向上にも役立っている。工業デザインという面でも非常に優れているといえる。
先述の通り、このケースは全6色のカラーバリエーションがある。ケース自体の色の好みで選んでも良し、iPhone 7のカラーに合わせて選ぶも良し、といった感じだ。このバリエーションの豊富さも魅力の1つといえる。
筆者が特に気に入ったのは、光の当たり方による表情変化が出やすいブルーとレッドだ。だが、個人的に面白いと思ったのは、ポリカーボネート製であることを生かした、無色透明な「クリア」のケースだ。表情の出方が独特なのに加えて、装着した時に浮かび上がる模様がかっこ良いのだ。
ここまで絶賛してきた本ケースだが、実は欠点もある。その欠点とは「取り外すのがなかなか大変」というものだ。パッケージに付属している説明書の通りかつ慎重に取り外さないと、iPhoneあるいはケースが傷付いたり破損したりする可能性がある。これはかなり気を使う作業なので唯一にして最大の欠点となっている。
最後に欠点、というより注意点も書いたが、その部分以外は、実用性もデザインも優れていて非常におすすめできるケースだ。少なくとも、冒頭に書いた通り筆者にとっては好みに「ドンピシャリ」のケースで非常に満足している。
せっかく薄くてかっこいいiPhone 7に付けるのだから、ケースも薄くて軽くてかっこ良くないとイヤだという人は、ZERO HALLIBURTON PC for iPhone7の購入を検討してみよう。
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