今回、冬モデルとしてもう1台発表した「AQUOS Sense」は、新たなスタンダードラインとして展開するもので、KDDIが11月上旬に発売することを発表済み。au版は一括価格が3万円(税別)と安く、AQUOS R compactよりもスペックは抑えられているが、使い心地の良さを重視した。製品名の「Sense」には、「ライトな人や初めてスマートフォンを買う人が何となく持っていて心地いいデザイン、感覚的に使いやすくて、自分らしく使える商品になってほしいという願いを込めた」(小林氏)。
AQUOS Senseには、スタンダードライン機種としては初めてフルHD IGZOディスプレイを採用し、AQUOS R/R compactでもおなじみの「リッチカラーテクノロジーモバイル」や「バーチャルHDR」にも対応。OSはAndroid 8.0ではなく7.0だが、2年間のOSバージョンアップを保証する。
AQUOS R compactとAQUOS Sense向けから、アクセサリー(ケース)のラインアップを拡充させるべく、シャープの認定プログラム「DESIGN FOR AQUOS」を開始する。「カメラやキーの操作を損なわないか」「電波感度に影響はないか」といった基準をシャープがチェックし、これらを満たす製品を採用する。既にイングレム、MSソリューションズ、エレコム、坂本ラヂヲ、テレホンリース(ラスタバナナ)、レイアウトの6社が参画しており、230種類上の製品が登場する予定。
シャープが直接オンラインでケースを販売することは予定していないが、DESIGN FOR AQUOSのWebサイトで各社の製品サイトへ飛べるようにする。なお、保護フィルムは操作性の基準を設けるのが難しいことから、今回のプログラムには含めていない。
2017年に発売したAQUOS Rは好調に売れており、2016年夏のフラグシップ機種と比べて、146%の出荷台数を記録した。また2017年度上期の出荷台数は、前期比で173%増加した。シャープはAQUOS Rを1年で100万台を売ることを目標に掲げていたが、専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT通信事業本部長の長谷川祥典氏によると、この数字は「達成できそう」とのこと。また、AQUOS R compactを含めて「150万台の達成を目指す」ともコメントした。
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