シャープが10月13日、スマートフォン「AQUOS」の新製品「AQUOS R compact」を発表。2017年冬モデルとして発売する。販路や投入キャリアは現時点で明かされていない。カラーはムーンホワイト、トルマリンブラックの2色。
AQUOS R compactは、2017年7月に発売した「AQUOS R」の機能を、よりコンパクトな4.9型ボディーに搭載したモデル。最も大きな違いは、左右と上のベゼルを細くした狭額縁の「IGZOフリーフォームディスプレイ」を搭載したこと。シャープがこれまで取り組んできた「EDGEST」デザインを進化させたもので、同社は「EDGEST fit」と呼んでいる。
狭額縁化により、4.9型ディスプレイを搭載しながら、本体の幅は66mmにまで狭めることに成功。また、従来のEDGESTモデルではインカメラがディスプレイの下にあったが、本機ではディスプレイの上にインカメラを搭載し、より自然にセルフィーができるよう工夫した。
液晶テレビ「AQUOS」で培った技術を生かした、色の再現範囲を広げる「リッチカラーテクノロジーモバイル」を継承。HDRコンテンツの再生には対応しないが、標準画質の動画コンテンツや撮影した動画をHDR相当の画質に変換する「バーチャルHDR」には対応する。
ディスプレイの解像度はフルHD+(1080×2030ピクセル)で、アスペクト比は、従来の16:9よりもやや縦長の17:9となる。1秒間に120回表示を更新することで、より滑らかなタッチパネル操作を可能にする「ハイスピードIGZO」にも対応する。
AQUOS Rと同じく、アウトカメラには焦点距離25mm、インカメラは焦点距離23mm相当(いずれも35mmフィルム換算)の広角レンズを採用した。アウトカメラは1640万画素。インカメラには、被写体がカメラ目線になるよう視線を誘導する仕組みや、ディスプレイフラッシュ、美肌と小顔の補正機能を盛り込んだ。
プロセッサはQualcommの新製品「SDM660(Snapdragon 660)」を搭載。メインメモリは3GB、内蔵ストレージは32GB。OSは最新のAndroid 8.0(Oreo)をプリインストールしており、発売後2年間のOSバージョンアップを保証する。
卓上ホルダにセットすると、必要に応じてくるっと回転して通知やニュースなどの情報を知らせてくれる「ロボクル」にも対応する。卓上ホルダはAQUOS Rと同じものを使える。
バッテリーの長寿化にもこだわり、高速・高温の充電が続いても、温度や電圧などに応じて賢く充電をする制御技術を採用。これにより、1年間使っても90%以上のバッテリー容量を維持できるという。
【更新:2017年10月13日19時32分 画像や詳細を追記しました】
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