2017年夏のスマホカメラ四天王「Xperia XZ Premium」「Galaxy S8+」「HUAWEI P10 Plus」「AQUOS R」徹底比較(人物編)荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2017年07月21日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 2017年夏 スマホ界カメラ四天王でどれが最強かの決定戦を、という感じで軽くいきましょう。

 今までスマホカメラ四天王といえばiPhoneを外すわけにはいかなかったのだけど、今回は新製品メインってことで全部Android機。

 この企画ではおなじみのソニーモバイルの「Xperia XZ Premium」、サムスン電子の「Galaxy S8+」、HUAWEIの「P10」、そしてシャープの「AQUOS R」。春夏の新製品たちだ。ちなみにS8+より一回り小さい「Galaxy S8」はGalaxy S8+と、「Xperia XZ」のバージョンアップモデルである「Xperia XZs」はXperia XZ Premiumと同じカメラを搭載しているので、Galaxy S8とXperia XZsのユーザーも参考にしていただきたい。

スマートフォンカメラ比較

 前編では、人物を撮り比べながら各機種の特徴を見ていこう。

各機種紹介&基本ポートレート編

Xperia XZ Premiem

 トップバッターはソニーのXperia XZ Premium。

 5.5型の大画面モニターは4KでHDRなディスプレイ。2160×3840ピクセルでやたら細かくて高精細。約1920万画素の新型センサーを搭載。このセンサーは何より速さが特徴だ。

スマートフォンカメラ比較 レンズは背面の隅に。その横に各種センサーとLEDライトが並ぶ

 側面のシャッターボタンを押すとカメラがすぐ起動するのがいい。プレミアムおまかせオートでの撮影が基本で、自動的にシーンを認識してくれる。

スマートフォンカメラ比較 オートで撮影。動画時は動画モードにする。撮影画面。「逆光+人物」と認識された。すばらしい
スマートフォンカメラ比較 撮影結果。1920万画素は高精細。自動的に美肌処理がかかった

 背景との明るさのバランスもよい。さすが逆光と判断しただけのことはある。

Galaxy S8+

 続いて、18.5:9というさらに横長(縦長といった方がいい?)のディスプレイを搭載したS8+。カーブしたディスプレイとカーブした背面。確かに手に持った感触はすごくよくなった。ディスプレイは液晶ではなくOLED(有機EL)。非常に色鮮やかだ。

 カメラは1220万画素でレンズはF1.7と明るめ。デュアルピクセル技術を使った像面位相差センサーでフォーカスが速いのがいいところ。

スマートフォンカメラ比較 レンズが中央にあるのが特徴。その横に指紋センサー

 モニターが鮮やかなので撮った写真の見栄えがいい。いや実際に鮮やかに撮れるのだが、S8+のOLEDで見るとより派手って印象だ。カメラアプリの使い勝手もシンプルでいい。

スマートフォンカメラ比較 カメラアプリ。顔検出の枠が丸いのが特徴。シャッターボタンの両側に「……」が書かれているが、これはデジタルズーム。シャッターボタンをドラッグするとズーミングできるのは分かりやすい

 取りあえず、ここではオートのまま、美肌機能なども使わずに撮影してみた。

スマートフォンカメラ比較 美肌系の処理はデフォルトではオフなのでナチュラル系の写り

 やや逆光気味のシチュエーションとはいえ、もうちょっと顔が明るく撮れてもよかったかなと思う。

HUAWEI P10 Plus

 あっという間にスマホカメラのトップ集団に躍り出たHuaweiのダブルレンズカメラは、独の老舗カメラブランド「Leica(ライカ)」の銘を打っているが、Leicaと名が付けば何でも高画質になるわけじゃない。かなりコストをかけてカメラ機能を作り込んできたのが要因だろう。

 2つ並んだダブルレンズカメラの1つがカラーの1200万画素で、もう1つがモノクロの2000万画素。カラーセンサーの画像にモノクロセンサーによるディテール描写を追加することで、写真のクオリティーを上げている。

スマートフォンカメラ比較 ダブルレンズが特徴のP10 plus。レンズはLeicaのSUMMILUX(ズミルックス)

 ダブルレンズカメラのウリはワイドアパーチャ機能(背景・前景ぼかし)と、それを応用したポートレートモード。どちらもカメラアプリのオートモードからすぐアクセスできるが、まずはその手の機能を使わない素の人物写真から。

スマートフォンカメラ比較 標準カメラアプリで顔検出した瞬間。画面左にポートレートモードやワイドアパーチャのアイコンがある。取りあえずオフで
スマートフォンカメラ比較 ポートレート機能などを使わない素の写真

 少し顔に赤みがかかっているが、顔の明るさもほどよくてバランスはいい。

AQUOS R

 4台目はシャープのAQUOS R。5.3型で1440×2560ピクセルの高精細なIGZO液晶が目立つが、カメラもちょいとばかしユニークなのである。

 2260万画素と高画素で光学式手ブレ補正付きであるのに加え、今回の4機種の中で最も「広角」なレンズを採用しているのだ。一番広い範囲が写るのである。

スマートフォンカメラ比較 カメラ部のデザインはシンプルなるも、画角が約90度という広角レンズを搭載

 この超広角が従来のAQUOSと一番違う点だ。

 カメラアプリのデザインは従来と同様。多彩なフレーミング機能や料理自動認識などを備えている。

スマートフォンカメラ比較 カメラアプリのデザインは従来同様。フレーミングは三分割のものを選んで表示させた
スマートフォンカメラ比較 インカメラは、今回最も画素数が多い約2200万画素

 背景は白くトんでいるが、顔は明るくキレイに撮れている。これはよい。

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