2017年夏 スマホ界カメラ四天王でどれが最強かの決定戦を、という感じで軽くいきましょう。
今までスマホカメラ四天王といえばiPhoneを外すわけにはいかなかったのだけど、今回は新製品メインってことで全部Android機。
この企画ではおなじみのソニーモバイルの「Xperia XZ Premium」、サムスン電子の「Galaxy S8+」、HUAWEIの「P10」、そしてシャープの「AQUOS R」。春夏の新製品たちだ。ちなみにS8+より一回り小さい「Galaxy S8」はGalaxy S8+と、「Xperia XZ」のバージョンアップモデルである「Xperia XZs」はXperia XZ Premiumと同じカメラを搭載しているので、Galaxy S8とXperia XZsのユーザーも参考にしていただきたい。
前編では、人物を撮り比べながら各機種の特徴を見ていこう。
トップバッターはソニーのXperia XZ Premium。
5.5型の大画面モニターは4KでHDRなディスプレイ。2160×3840ピクセルでやたら細かくて高精細。約1920万画素の新型センサーを搭載。このセンサーは何より速さが特徴だ。
側面のシャッターボタンを押すとカメラがすぐ起動するのがいい。プレミアムおまかせオートでの撮影が基本で、自動的にシーンを認識してくれる。
背景との明るさのバランスもよい。さすが逆光と判断しただけのことはある。
続いて、18.5:9というさらに横長(縦長といった方がいい?)のディスプレイを搭載したS8+。カーブしたディスプレイとカーブした背面。確かに手に持った感触はすごくよくなった。ディスプレイは液晶ではなくOLED(有機EL)。非常に色鮮やかだ。
カメラは1220万画素でレンズはF1.7と明るめ。デュアルピクセル技術を使った像面位相差センサーでフォーカスが速いのがいいところ。
モニターが鮮やかなので撮った写真の見栄えがいい。いや実際に鮮やかに撮れるのだが、S8+のOLEDで見るとより派手って印象だ。カメラアプリの使い勝手もシンプルでいい。
取りあえず、ここではオートのまま、美肌機能なども使わずに撮影してみた。
やや逆光気味のシチュエーションとはいえ、もうちょっと顔が明るく撮れてもよかったかなと思う。
あっという間にスマホカメラのトップ集団に躍り出たHuaweiのダブルレンズカメラは、独の老舗カメラブランド「Leica(ライカ)」の銘を打っているが、Leicaと名が付けば何でも高画質になるわけじゃない。かなりコストをかけてカメラ機能を作り込んできたのが要因だろう。
2つ並んだダブルレンズカメラの1つがカラーの1200万画素で、もう1つがモノクロの2000万画素。カラーセンサーの画像にモノクロセンサーによるディテール描写を追加することで、写真のクオリティーを上げている。
ダブルレンズカメラのウリはワイドアパーチャ機能(背景・前景ぼかし)と、それを応用したポートレートモード。どちらもカメラアプリのオートモードからすぐアクセスできるが、まずはその手の機能を使わない素の人物写真から。
少し顔に赤みがかかっているが、顔の明るさもほどよくてバランスはいい。
4台目はシャープのAQUOS R。5.3型で1440×2560ピクセルの高精細なIGZO液晶が目立つが、カメラもちょいとばかしユニークなのである。
2260万画素と高画素で光学式手ブレ補正付きであるのに加え、今回の4機種の中で最も「広角」なレンズを採用しているのだ。一番広い範囲が写るのである。
この超広角が従来のAQUOSと一番違う点だ。
カメラアプリのデザインは従来と同様。多彩なフレーミング機能や料理自動認識などを備えている。
背景は白くトんでいるが、顔は明るくキレイに撮れている。これはよい。
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