Xperia史上最強カメラが登場した……って、考えてみたら、毎年毎年カメラ性能は上がっていくのが通例だから、最新モデルが常に史上最強カメラじゃないと困るよね。
でも今回の「Xperia XZs」は、ちょっと触っただけで「あ、良くなった」という体感があったのだ。なんか気持ちよく撮れる。
具体的にはレスポンスはよくなったし、ぱっと画面を見たときの画質も鮮やかだし、オートでのヒット率も高くて、撮った後で「あれ?」ってことが少なくなった。
けっこう進化したのは確かなのだ。進化点の詳細は別記事を見てもらうとして、XZsのカメラのポイントは3つあるので、そこを重視してレビューしていきたい。
である。順番に行くべし。
ロック状態で本体側面のシャッターボタンを長押しすると、カメラがクイック起動する。従来と同じだが、クイック起動機能を「カメラ起動+撮影」にして速度を測ったら、押し始めてから撮影されるまで約1秒。カタログ上は最速で約0.5秒という。私が試したのは室内でのストップウォッチ撮影という比較的条件が悪かったので1秒だが、それでも十分快適だ。
撮影モードは、M(マニュアル)、プレミアムおまかせオート、動画、その他の4つ。プレミアムおまかせオートで撮ってみる。長年撮ってた黄色い滑り台はもうないので、別の滑り台を。
HDRは必要に応じてオートでかかるので、撮るときは気にしない。
次は恒例となったガスタンクを。iPhone 7 Plusと一緒にどうぞ。
iPhoneよりちょっと広角。発色はXZsの方がずっと鮮やか。まあiPhoneの方が現実的といえばそうなんだが。ディテールの描写力はXZsの方が上。
前モデルのXZに比べて画素数が少し減って(2300万→1920万)、画角も24mm相当から25mm相当へ変わったが(イメージセンサーサイズは同じ1/2.3型)、それは画質に影響したのか。それも気になるので、2016年11月にXperia XZのレビューで撮影した写真と見比べてみた。ディテール描写チェックのため、ガスタンク上のアンテナを等倍表示して比較。
思ったより違う。2300万画素のXZより1900万画素のXZsの方がディテールに不自然さがなくて、細かいところもつぶれずにちゃんと出ているのが分かるかと思う。画素数だけで見ちゃいけないのである。
あといくつか写真でチェック。まずは明暗差が極端に大きな風景。
もう1つは色鮮やか作例ってことで毛糸。
バランスよく鮮やかに撮れているのが分かる。
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